お好み焼き定食がおかしいなら、餃子定食もおかしい
関西のソウルフードとも言えるお好み焼きに、ご飯とみそ汁を加えればお好み焼き定食となります。 これは他地方の方に「炭水化物をおかずにするのはおかしい」と言われる組み合わせです。
しかしよくよく考えてみると、同様におかしな組み合わせなのに広く認知された定食もあるのです。 それが餃子定食です。
お好み焼き定食がおかしいと言われる理由
関東人とお好み焼き定食の是非について話した時に思いましたが、お好み焼き定食が関西以外の地域で疑問視されるのは「炭水化物はおかずではない」という認識が根底にあるためのように思います。
それならラーメン定食やうどんセットはどうなんだと思いましたが、私が話を聞いた関東人いわく「あれはご飯と汁物のセットだからセーフ」だそうです。
この理論は一見筋が通っているようですが、これは関東でも広く出されている餃子セットの存在を否定していることになります。 次は中国人と一緒に定食屋に行った時のことをお話ししましょう。
餃子定食は炭水化物同士の組み合わせ
中国人と中華料理屋で食事をする機会があり、私は餃子定食を頼みました。 すると「ごはんと餃子を一緒に食べるなんて中国ではあまりない」と言われました。
中国においては餃子や饅頭などの点心はメインとして食べるものであって、ご飯のおかずではないのです。 点心は皮に小麦粉を使っており、つまりは炭水化物で構成される主食枠とも言えますからね。
「炭水化物はおかずではない」論の元では、餃子も同じくおかずではないことになります。 お好み焼き定食を許さないのであれば、餃子定食も否定しなければなりません。
ついでに言えば「焼きそばパン」や「グラタンコロッケバーガー」なんかも淡水化物同士の組み合わせですよね。 炭水化物同士を組み合わせたメニューは意外に日常に食い込んでいるのです。
そんな訳でお好み焼き定食はおかしくなんだよ!ということを声を大にして主張させていただきたいと思います。
炭水化物が組み合わさることを疑問を持たない関西人
関西人は炭水化物同士を組み合わせることに疑問を持ちません。
お好み焼き定食とほとんど同類の「焼きそば定食」なんてのもありますし、うどんに餅を入れる「力うどん」も発祥は関西と言われています。 細かいことは気にしないのが関西文化なのです。
ただし炭水化物の食べ過ぎは栄養が偏り肥満の原因となるので、お好み焼き定食が栄養学的にあまり好ましくないことは否定できません。 炭水化物好きはそれを肝に銘じておきましょうね。(自戒を込めて)