「マイム マイム」は水を掘り当てて喜ぶ様を歌った曲だった
運動会やキャンプなどで「マイム マイム マイム マイム…」と曲に合わせてダンスを踊ることがあると思います。 子どもの頃は「一体何語で何て言ってるんだ?」と常々思っていましたが、先生も知らず「いいから踊れ」と流されました。
そのことを急に思い出して歌詞の意味を調べたところ、「マイム」はどうやら水のことのようです。 「マイム マイム マイム マイム マイム ベッサンソン」で「水 水 水 水、水を汲むぜ!」ってなるみたいですね。
マイムマイムは開拓地で貴重な水を掘り当てた時の喜ぶ様を歌った曲
「マイム・マイム」はイスラエルの楽曲です。 イスラエルは国土のほとんどが砂漠の厳しい乾燥地帯で降雨量も少なく水はとても貴重です。
マイム・マイムはそんな厳しいイスラエルの開拓地で、水を掘り当てた時に人々が喜ぶ様を歌った曲だそうです。 水が豊富な日本で生活しているとあまり意識しないことですが、水って本来とても貴重なものなんですよ。
水がなければ入浴や洗濯ができないのはもちろん、農作物などの食糧を育てたり飲み水に困ることだってあります。 我々が普段食べているお米だって、水が豊富にある場所でなければ作れない代物なんですよ。 水どれだけあるかは、そのままその土地で養える人の数に直結するのです。
水が豊富な日本で「水 水 水 水、水を汲むぜ!」って喜んでたらなんだか変な人に見ますが、イスラエルの水事情を考えるとこのはしゃぎようも理解できますね。 手を繫いで円になるのも、水が出た井戸を囲んで踊るからだそうです。
Ushavtem mayim b’sason mimainei hayeshua
(喜びもって水を汲め 救いの泉から水を汲め)
Mayim – Mayim Mayim – Mayim Mayim – Mayim – b’sason
(水 水 水 水、水を汲むぜ!)
言葉が通じないのに喜びが伝わってくるような良い曲ですね。 問題は訳を知ってしまうと「水の豊富な日本で何でこんな歌を流してるんだ」感が出てきてしまう所ですが…
戦後の日本でGHQやYMCAなどのアメリカ系団体が普及に力を入れ、1955年には文部省もフォークダンス学習を義務化するなどして普及に努めました。 マイムマイムやオクラホマミキサーなどの定番曲はアメリカでユダヤ系の人々によって支持・普及していたものであり、それが日本にそのまま伝わったのが理由みたいですね。 娯楽に飢えていた戦後日本はフォークダンスを受け入れる土壌が出来ており、政府政策もあって広く普及したようです。