高速道路には最低速度も設定されている
高速道路を走っていたら、「げぇ、覆面パトカー!」と颯爽と登場した警察に掴まるのはよくある光景です。 ちょっと速度計から目を離したらいつの間にやら20km/hぐらいオーバーしてしまいますよね。
制限速度を超えて運転すると速度違反で捕まるのは誰しも知っていると思います。 しかし実は最低速度を下回っても捕まるのは知っていましたか?
最高速度と最低速度
日本の道路にはこれ以上の速度で走ってはならないという「最高速度」が設定されています。
最高速度は「市街地化か否か、何車線あるか、歩行者はどれだけいるか、85パーセントタイル速度(制限速度を考慮せずにドライバーが選択する速度のうち、上位15%を除いた平均)はどうか」を加味されて決定されます。 要は事故なくいい感じに車が流れる速度よりちょっと上が最高速度です。
最高速度を超えると、当然速度違反で捕まります。 度の超えたスピードは運転を誤りやすいですし、周りの車も急な対応を迫られ危ないので当然ですよね。
しかし逆にこれ以下の速度で走ってはならない「最低速度」が設定されている道路もあるのです。 例えば「高速道路の対面通行でない区間」は最低速度が50km/hと定められています。
高速の他にも一部の道路に設定されていますが、普通に運転していれば違反になることはないでしょう。
最低速度を下回ると…
渋滞・工事・悪天候などの事情がない限り、最低速度未満で走ると罰せられます。 まあ100km/hで流れてる場所を40km/hで走るのなんて逆に危ないので、当然と言えば当然の措置です。
違反行為名は「最低速度違反」、点数は1点・反則金6000円です。 最高速度違反の中で一番軽い15km/h未満のオーバーが点数1点・反則金9000円なので、最高速度違反に比べると違反金は軽いです。
しかし大した罰ではないにしろ危険なことには変わりないので、変な運転は控えましょう。 高速道路をギリギリ違反にならない50km/hで走ったとしても、後続車と一瞬で車間距離が詰まってしまうのでかなり危ないです。 それに事故にならなかったとしても渋滞の原因になって迷惑です。
車に乗る時は交通ルールを守るのはもちろんですが、何より安全運転を心がけましょう。 ルールぎりぎりをあえて攻めるような運転は駄目ですよ!
だから皆が120km/hで走ってる時に120km/hで走るのは許してください! みんな120km/hで走ってる時に100km/hで走るのは逆に危ないんです! あ、ダメですか、はい…