ノンアルコールビールでも年齢確認される理由
お酒やタバコなどの年齢制限があるものを購入する場合、レジで年齢確認されます。 しかしノンアルコールビールを買った時にも年齢確認を要求されました。
最初は「店員さんが間違えたのかな」ぐらいに思っていましたが、店を変えてもノンアルコールビール単品でも年齢確認が必要でした。ビールとはいえノンアルコールだから年齢とは関係ないはずでは…
実はこれ、販売店の配慮なんです。
法的には未成年がノンアルコール飲料を飲んでも問題ない
未成年の飲酒は当然法律で禁止されています。 それでは法で言うところのお酒とは何なのかと言うと「アルコール1%以上の飲料」です。 逆に言えばアルコールが1%未満であれば、アルコールが入っていてもお酒とは見なされません。
ビールはアルコール度数が4~5.5%であるため当然「アルコール飲料」です。 それに対してノンアルコールビールはアルコール度数が1%未満であるため「清涼飲料」の扱いです。 ノンアルコールビールは、ジュースやスポーツドリンクと同じなのです。
だから未成年がノンアルコールビールを購入しようとしても、法的には止める理由はありません。 それではなぜ年齢確認が行われているのかというと、ノンアルコールビールが未成年飲酒を助長しないよう配慮しているのです。
なぜノンアルコールビール購入時に年齢確認をしているのか
法的にはノンアルコールビールは未成年が購入しても問題ありません。 未成年がジュースなどの清涼飲料を買っても問題ありませんよね?同じことです。
しかしノンアルコールビールを無制限に許可した場合、次第にアルコール飲料を飲んでみたいと考える子どもが少なからず出てきます。 舌がお酒の味を覚え、お酒を美味いと感じるようになってしまうのも問題です。
またノンアルコール飲料とは言っても、1%未満のアルコールを含んでいるものがあります。 アルコール0.9%のものを5本飲めば、ノンアルコール飲料と言えどビール1本と同じアルコールを摂取した計算になります。 この辺は運転する成人も注意が必要ですね。
ノンアルコール飲料を普通の清涼飲料として流通させた場合、社会に悪影響を与えることが予想できます。 なので一部の店舗では未成年がノンアルコール飲料を購入できないように年齢確認を設けているのです。 いわば店側の自主規制です。
もちろんこれはお店の判断なので、中には未成年でも無制限に購入できるお店が存在します。 また未成年が購入しようとして年齢確認で引っかかり購入できなかったとしても、未成年側を怒るような問題でもありません。
そんな訳でノンアルコール飲料購入時に年齢確認されるのは、販売店の配慮による自主規制という訳でした。 だから成人の方も「ノンアルコール飲料に年齢確認は不要だろ」とは思わずに、お店に協力しましょうね。