そうめんとひやむぎの違い
暑くなるとそうめんが食卓にあがるようになります。 夏バテで食欲がなくてもツルッと食べれる夏の定番料理ですね。 七夕になると行事で振る舞われることもありますね。
そうめんをスーパーに買いに行くと…おや、そうめんとひやむぎが並んで置いてあります。 どちらも茹でればそうめんになりそうなものですが、何が違うのかご存知でしょうか。
そうめんとひやむぎの違いは「太さ」
そうめんとひやむぎの違いは、その「太さ」一点で、ついでに「うどん」や「きしめん」も太さによってのみ区別されています。 麺生地を伸ばすところまで同じでも、どう切るかによって区分が変わるのです。
もちろん麺の種類によって微妙に原材料や配合割合は変わります。 しかし呼称を決めているのは麺の太さ一点です。
麺の太さには「切刃番手」という規格があり、これは「30mmの麺を何等分したか」を表しています。 うどんによく使われる7番なら麺の太さは30mmを7で割った4.29mm、そうめんによく使われる30番なら麺の太さは30mmを30で割った1mmです。
以下は各種麺の定義とその切刃番手です。
麺 | 規格 | 切刃番手 |
---|---|---|
そうめん | 直径1.3mm未満 | 26~28 |
ひやむぎ | 直径1.3mm以上1.7mm未満 | 18~24 |
うどん | 直径1.7mm以上 | 7~16 |
きしめん(平麺) | 幅4.5mm以上 厚さ2.0mm未満 | 4~6 |
同じ麺でも「細麺」「太麺」と区別される場合がありますが、これは規格の範囲内で太さを調整しています。 細麺はスープによく絡み、太麺は麺の味や風味を強く感じられます。どちらが良いかはスープや付け合わせ次第でしょうか。
麺はそれぞれ原料や配合割合が違えば、混ぜ方・捏ね方・寝かせる時間・切り方なども様々です。 太さで全てを決めてしまうのは無粋にも思えますが、それがルールだから仕方ないですね。
以上、麺の違いは太さの違いという話でした。