東西文化の違いから見る関西文化

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日本にも色々な地域文化がありますが、中でも関西は他地域から特異なものに見られることが多いです。 時には間違った認識で見られることもあります。

そんな関西文化を東西文化の違いを中心に紹介します。

関東と関西の文化の違い

関西人はソースが好き

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関東では中濃ソースが主に使われるのに対し、関西ではウスターソースを使います。 これらの原材料はほぼ同じなので味もほぼ同じで、代用品として他方を使うこともできます。

二つの違いは粘度で、ウスターソースがサラサラなのに対して中濃ソースは若干粘度が高いです。 ちなみに中濃ソースの粘度を更に高くすると濃厚ソースになります。

関西はウスターソース愛が強く、各家庭の冷蔵庫に常備され色々なものにソースをかけて食べる習慣があります。 何にどれだけかけるかは個人差がありますが、お好み焼き、カレー、目玉焼き、コロッケ―、てんぷら、果ては白米にまでソースをかけて食べ、特に大阪では皿がビチャビチャになるほどかける人もいるぐらいソースが愛されています。

ちなみにご飯にソースをかけたものをソーライスと言います。 昭和恐慌の際に阪神食堂でメニューとして出されていたようで、ご年配の方からソーライスの思い出話を聞くことがあります。

関西のエスカレーターは右立ち左開け

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関東ではエスカレーターは「左立ち右開け」が基本ですが、関西では「右立ち左開け」が基本です。 こうなった理由は諸説あるのですが、個人的に一番しっくりした説をご紹介します。

元々日本は左側通行で追い越す際には右側からという習慣がありました。 今の関東ルールですね。

しかし大阪が1970年の大阪万博の際に国際ルールを調査した所、従来の日本とは逆の「右立ち左開け」が主流でした。 なので万博の際に「右立ち左開け」ルールを整備し、その結果東西でルールが逆転したのではないかという説です。

ちなみに正しいエスカレーターの乗り方は「左右関係なく乗ったら動かない」です。 でも実際にこれを実行すると東西関係なく後ろの人から舌打ちされるので中々難しいですね。

関西人では大学生の学年を「何回生」と呼ぶ

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関東では大学生の学年を「何年生」と言うのに対し、関西では「何回生」と言います。 これは関東の大学は東京大学、関西の大学は京都大学に倣ったのに由来しています。

東京大学は官僚を目指す大学で年度ごとにカリキュラムが管理されているのに対し、京都大学は学者を目指す大学でカリキュラムの自由度が高く設定されていました。 だから何年生かが重要な指標になる東大は「何年生」、あまり関係ない京大は「何回生」と表現するようになったんですね。

関西は牛肉食の傾向が強い

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関東では肉じゃがやカレーなどに豚肉を使うのに対し、関西では牛肉を使います。 これは家畜としていた動物の違いに起因しています。

日本では元々豚を食べる文化はなく、そもそも明治時代まで豚がいませんでした。 豚が広く食べられだしたのは日露戦争の頃です。

戦争で牛肉が徴発され国中の牛肉が不足気味になった時、関西は牛を家畜にしていたのでそれでも牛肉を確保できていたのですが、関東は馬を家畜としていたので肉不足になりました。

そこで関東では肥料用に飼われていた豚に目を付け、豚肉食文化が広まったのです。 関西にももちろん豚肉食文化は入ってきましたが、今日においても牛肉が好まれることが多いです。

関西人はお好み焼きを主食やおかずにして食べる

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関東ではお好み焼きを単品で食べるのに対し、関西ではご飯と味噌汁を付けてお好み焼き定食として食べます。 ただ関西でも必ず定食になっている訳ではなく、単品で食べられることも多いです。

関西以外の地域からはお好み焼き定食が炭水化物同士の組み合わせであることを疑問視されることが多いですが、しかし一方で焼きそば定食や餃子定食は許容されています。 ダブルスタンダードなのではないのかと思う今日この頃です。

また関東ではお好み焼きをピザのようにカットしてシェアして食べることが多いですが、関西では一口で食べられる格子切りにして一人一枚食べます。 常食であるお好み焼きをシェアする意味はないので、食べやすさを追求した格子切りになる訳です。

関西人は豚まんにカラシを付けて食べる

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関西では豚まんにからしを付けて食べることが多いです。 特にからしが好きな訳でも何にでもからしを付けるという訳でもないのですが、豚まんにはからしを付けます。 関西の大手チェーン551の豚まんにからしが付いている影響でしょうか?

関東のコンビニで豚まんを買っても調味料は付いてきませんが、関西ではからしが付いてきます。 関西人が知らずに関東のコンビニで豚まんを買うと、店員がからしを入れ忘れたと考えるので気を付けてください。

ちなみに九州では豚まんに酢醤油が付いてきます。 文化の違いですね。

関西がよくされる勘違い

関西人のイメージは大阪のごく一部地域のイメージ

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関西以外の地域では関西人全てに対してテンプレとも言える関西人のイメージを持っているように見受けられます。 値切る、うるさい、おばちゃんが飴をくれる、コテコテの関西弁を喋るなどなど、関西でもそうそう見かけることのないような関西人のイメージで語られることも珍しくありません。

しかしこんなイメージ通りのコテコテの関西人は、大阪のごく限られた地域(主に泉州)にしか生息していません。 関西人は「関西人」と一括りにできるほどアイデンティティが統一されてはおらず、県民性も違えば地域によっての差も大きいです。

神戸-大阪-京都の三都市は近い位置関係にあり神戸から京都までも70kmちょっとですが、これだけ近くてもそれぞれ文化が違うのは分かりますよね。 関西全域を関西人とまとめるのは、例えるなら全ての関東人にタワマン上層の港区民のイメージを押し付けているようなものなのです。

大阪は東京と張り合っていない

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よく「大阪は東京と張り合っている」と言われますが、大体の関西人は東京を大阪よりも格上の存在と認識しています。 だから張り合っているつもりはないんですが、なぜこんなイメージが広がったんですかね?上京しても方言を直さないからでしょうか?

実際に東京と張り合っているのは京都府民です。 京都府民は東京に行くことを上京と言わなかったり、東京の事を歴史の浅い田舎者の街と思っていたりします。(京都のネガキャン)

関西人は薄味が好きって訳ではない

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関東の味付けは濃い、関西の味付けは薄いと言われています。 この傾向が全くないとは言いませんが、言うほどの差はありません。

こう言われる理由のひとつにうどんやそばの出汁の色が挙げられ、関東は濃い色をしているのに対して関西は薄い色をしています。 しかしこれはベースのしょうゆが濃口か薄口かの違い=色の違いでしかなく、味や塩分濃度の観点で見るとあまり変わりありません。

また関西では薄味のスープに調味料をぶち込んで濃い味にするなんて行為も日常茶飯事なので、言うほど薄味が好きな訳ではないのです。 京都に限って言えば薄味を好む傾向も強そうですが、関西全体の傾向とは言えないでしょう。

関西人の串カツ愛は少ない

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関西と言えば串カツと思われていますが、そんなに串カツを常食していません。 だから「串カツの美味しい店に連れていって」と言われても新世界にある有名店「だるま」ぐらいしか知らなかったりします。

昨今は串カツが認知されてお店も増え身近になりましたが、お好み焼きやたこ焼きに比べたら消費量は全然少ないです。 串カツを食べたことがない関西人を見かけることもあるぐらいです。

関西人の語気が強くても怒っているとは限らない

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関西人は普通に話しているつもりなのに他地域の方から「怒っているの?」と言われることがあります。 関西では強い語気、荒々しい言葉、歯に衣着せぬ物言いなどを日常的に使うため、普通に話しているのに怒っていると思われることがあるようです。

例えば「何言うとんねんアホ!」は関東風に言えば「君、本当に面白いね。」ぐらいの意味合いでも使います。 怒った時にも同じセリフが使われるので状況にもよりますが、笑っていれば何か面白いことがあっただけでしょう。 大きな声であけっぴろげに話すのが関西文化なのです。

ただし京都府民は例外的な存在であり別の尺度で考える必要があります。 感情が表に出てこないし言い回しも迂遠で分かりにくく、楽しいのか激怒してるのか全く区別が付きません。

例えば京都府では「お茶漬け食べる?」には「いい加減に帰れクソガキ!」の意味もあり、ここで文字通りにお茶漬けを振舞ってくれると受け取ると大変なことになります。 京都府の会話は初見殺しが満載であり、コミュニケーションには京都弁の知識と一挙手一投足を観察しながらの腹の探り合いと空気の読み合いが必要になります。 大阪と真逆の存在ですね。(京都のネガキャン)

以上、東西文化の違いから見る関西文化でした。 関西への理解は深まったでしょうか?

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