カピバラは時速50kmで走る

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カピバラは世界最大の体長を誇るネズミの仲間です。 人に懐きやすい性格で、エサをやったり直接触れ合えるサービスを行っている所もあります。 温泉に入っている姿がなんとも気持ちよさそうで、一躍動物園の人気者となりました。

カピバラは可愛い見た目とゆったりした動きが何とも愛らしい動物ですが、色々な雑学をその身に持つ動物でもあります。 話のタネにカピバラ雑学はいかがでしょうか。

カピバラとは

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カピバラは体長1m以上にも及ぶネズミの仲間です。 ネズミと言えば小さくてすばしっこいイメージですが、コイツは随分優雅に動きます。 動物園ではノロノロ歩いて貰った餌をモリモリ食べたり、じっと温泉に浸かって過ごしています。

しかし本来は温泉に入る習性を持っている訳ではありません。 生息地は南米の熱帯雨林であり、本来はもっと暖かく湿った環境で生活しています。 だから日本の気候は寒くて乾燥しているように感じていて、温泉に浸かったりお湯を浴びたりする時間が長いのです。

カピバラは群れで過ごす動物ですが、観察するとオデコと鼻の間に出っ張りのようなものが付いている奴がいると思います。 これは「モリージョ」と言って、大人のオスにのみ出てくる特徴なのです。だから大人のオスとメスを区別するのが簡単なんですよ。 繁殖期になるとモリージョから分泌する汁をこすりつけてメスにアピールするんです。

さてこのカピバラ、本来の生息地ではどのような生活をしていると思いますか? 南米の熱帯雨林で群れでゆったりまったり生活している?そんなに甘い場所ではありませんよ。

日本(というか動物園)では襲われることのないカピバラですが、本来の生息地では色々な動物に狙われています。 ワニ、ジャガー、ピューマ、ヤブイヌ、アナコンダ、ピラニアなど枚挙にいとまがありません。 ついでにひと昔前は人間にも食料として狙われていました。

だから襲われた時にはとても俊敏に逃げます。 具体的には時速50kmぐらいで逃げます。本気で走れば人間なんかより全然早いんですよ。

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それに水中での泳ぎも得意で、危なくなったら水中に逃げてやり過ごすことも多いんです。 もっともワニやピラニアなど水中がホームの捕食者も多いので危険がない訳ではありませんが。

優雅に過ごす愛らしい動物のように見えて、その身には生き残る術をしっかり継承しているのです。 なんだか昼行燈みたいですね。

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