体が勝手にバンザイしてしまう、不思議な脳と体の遊び
脳は不思議な器官で、現代科学を以ってしても解けない謎が多く残されています。 また科学的に解明されていることですら何とも不思議な働きと思わせられることもしばしばです。
今日はそんな脳を使った不思議な遊びをお話しましょう。 私の周りでは「勝手にバンザイゲーム」なんて呼ばれていましたが、統一された呼称があるのかは知りません。
勝手にバンザイゲームのやり方
1分間がっちりホールドする
まず上の図のような体勢になってください。 BさんがAさんの後ろに立ち、Aさんの両腕の外側から抱き着くような感じですね。 なおBさんは力が強い方が担当してください。
そうしたらAさんは両手をひたすらバンザイしようとし、逆にBさんはAさんがバンザイしないように腕をがっちり抑え込み続けてください。 お互い手を抜かずに本気でこのやり取りを1分ほど続けてください。
なおこの時Aさんにバンザイさせてしまってはいけません。 繰り返しになりますがBさんは力が強い方が担当してください。 ただ体勢的にBさんの方が力を入れやすい姿勢なので、よほど力に差がなければ基本的にバンザイを阻止できると思います。
解放する
1分経ったらBさんはホールドを外してAさんが自由に動けるようにしてください。 そうしたらAさんはバンザイしようとするのを止めて、力を抜いて自然な姿勢を保ってください。
するとあら不思議、Aさんの腕が勝手に上がっていくではないですか!!
もうバンザイしようとしていたのは過去の話、今は腕をどうこうしようとする気はありません。 なのに勝手に両手がバンザイをしようとするのです。BさんからすればAさんがワザとやっているようにすら思えるでしょう。
勝手にバンザイゲーム解説
勝手にバンザイしてしまうのは、長時間ずっと脳がバンザイしようとする命令を強く出し続けていたため、いざ命令を止めても急には止まらないのが原因です。 意識の上ではもうバンザイしようとしていないと思っても、実際は微妙に脳が命令を出している状態がキープされているんですね。
しかし全然バンザイしようと思っていないのに勝手に手が上がるので、何とも不思議な感覚になります。 もしかしてエイリアンハンド症候群なんかと似たような話なんですかね?知りませんけど。
バンザイゲームの効果の程は個人差がありますが、効果の強さはどれだけ長時間本気でバンザイしようとしたかに比例します。 より強く効果を出すためにも必死でバンザイすれば、自分でも驚くほど勝手にバンザイしようとする現象に立ち会えることでしょう。
ちなみに私は周囲から「ワザとやってんじゃないのか」と言われるぐらい勝手にバンザイしました。 成功の秘訣はやっぱり、必死にやることですかね。