20の質問で答えを導く推理ゲーム「20の扉」

door

「ウミガメのスープ」という話をご存知でしょうか。 簡単に要約しますと男がレストランでウミガメのスープを食べた後に自殺し、なぜそうなったのかを問うナゾナゾです。

ウミガメのスープは出題者にYes・Noで答えられる質問をして回答を導きます。 その派生である推理ゲームの形式「20の扉」をご紹介したいと思います。

ウミガメのスープで学ぶ「20の扉」の進行

soup

20の扉は出題者と一人以上の回答者に分かれてゲームを進めます。 まずはウミガメのスープを例に20の扉をやってみましょう。

有名な話なので答えをご存知の方も多いかもしれませんが、そんな人も何とか答えを忘れて考えてみてください。

ウミガメのスープ

ある男がレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。 男は一口ウミガメのスープを食べると、食べるのを止めシェフを呼びます。

男は「本当にこれがウミガメのスープなのか?」と尋ね、シェフは「間違いなくウミガメのスープです」と答えます。

男は食事を止めて支払いを済ませ、帰宅後ほどなく自殺しました。 男はなぜ自殺してしまったのでしょうか?

これだけでは情報がまるで足りないので、回答者は出題者に「Yes」か「No」で答えられる質問を20回まですることができます。 回答者が複数人の場合は全部で20回なので、相談して質問を考えてください。

出題者は質問を受け、その質問にYesかNo、あるいはどちらとも言えないかで答えます。 また質問が核心に迫るものだった場合は、それを併せて示します。

以下のようにゲームは進行していきます。

Q.男はスープを食べる前から自殺を考えていましたか?
A.No

Q.男の自殺は衝動的なものですか?
A.No

Q.男が自殺を考えたのは、ウミガメのスープを食べた後ですか?
A.Yes 良い質問です

Q.男が自殺を考えたのは、ウミガメのスープが原因ですか?
A.Yes 良い質問です

Q.男は過去にウミガメのスープを食べたことがありますか?
A.どちらとも言えません とても良い質問です

Q.男はウミガメのスープの味に違和感を覚えましたか?
A.Yes 良い質問です

Q.男が過去に食べた「ウミガメのスープ」の材料はウミガメですか?
A.No とても良い質問です

回答.男はイスラム教徒で、過去に食べた「ウミガメのスープ」の材料が豚肉であること気付いて罪の意識に苛まれ自殺した
→外れです

回答.男が過去に食べた「ウミガメのスープ」の材料が人肉であり、それに気付いて罪の意識に苛まれ自殺した
→正解です!

ウミガメのスープ・解

男は過去に乗っていた船が転覆し、救助ボートで海を漂流した経験がありました。

ボートには数人が乗っていましたが、漂流するうちに食料が尽きて乗員たちは衰弱し、死人も出るほどに追いつめられていました。

そんなある日、乗員にウミガメのスープが振舞われました。 スープはとても美味しく、幾分元気が戻った男は救助されるまでの日々を何とか生き延びることができました。

ふとそれを思い出した男は、もう一度ウミガメのスープを食べたくなりレストランに行きます。 しかしそこで出てきたウミガメのスープは、かつて食べたものと味も質感もまるで違うものでした。

男は遭難中に飲んだウミガメのスープは、衰弱死した乗員が材料だったことを悟ります。 もしかすると薄々は気付いていたけど、気付かないフリをしていただけだったのかもしれません。

事実を突きつけられた男は罪の意識に苛まれ、やがて死を選びます。

…とまあこんな感じに進行する推理ゲームです。 質問の回数、何度回答できるか、どのレベルで正解とするかなどは、問題の難易度や回答者を見て適宜調整すると良いでしょう。

8合目で下山する男

climbing

折角なので、私もひとつ問題を考えてみました。 題して「8合目で下山する男」です。

8合目で下山する男

男は土日と有給を利用して、2泊3日の予定で山を登り始めました。

山は険しく長丁場ですが、登山者が多いためそれなりに整備されています。 1日目には5合目の山小屋、2日目には8合目の山小屋で宿泊する予定なので、そこから家族に電話すると伝えていました。

1日目の夕暮れ、男は時間通りに5合目の山小屋に着きます。 家族への連絡では男の声は弾み、登頂への意欲を見せていました。

2日目の夕暮れ、男は時間通りに8合目の山小屋に着きます。 家族への連絡では男の声は沈み、翌朝には登山ではなく下山を始めてしまいました。

男はなぜ8合目で引き返したのでしょうか?

8合目で下山する男・解

山登りが趣味の男は、難所と名高い山を制覇するために、2泊3日の予定で山へとやってきました。 細かい予定は以下の通りです。

  • 1日目:5合目まで登り、夜は5合目の山小屋で寝る
  • 2日目:早朝から登山を開始して昼頃に登頂、夜は下山途中の8合目の山小屋で寝る
  • 3日目:下山して帰宅

1日目は予定通りでしたが、2日目に道中で深い霧に包まれた男は道を誤ってしまいます。 しばらく歩いた後に、男は自分が遭難していることに気付きました。

携帯電話は通じませんでしたが、幸い体調に問題はないし装備も充実しています。 そこで男は山で遭難した時の鉄則通り、山を登ることにしました。 (※山で遭難した時は、山を降りるよりも登る方が正規ルートに戻れる可能性が高くなります)

男は何とか8合目の山小屋に辿り着き、それは奇しくも時間通りの2日目の夕暮れでした。 ただし本来なら登頂後に下山途中で寄るはずが、登山途中で寄ることになった訳ですが。

男は電話で家族に経緯と無事を連絡し、登頂への意欲を語ります。 しかし家族は「登頂は諦めてさっさと帰って来い」と男をたしなめました。

男は山小屋で休息した後、失意のうちに帰路についたのでした。

答えは「(プチ遭難して)予定が遅れたから」です。 8合目の山小屋に着いたのが時間通りでも、予定通りではないことが指摘できればOKです。

正解への糸口として、全体工程と山小屋に立ち寄る予定時刻に感じる違和感があります。 寄るのはどちらも夕暮れですが、どちらも登山途中であれば5合→8合の道のりに丸一日かけ、3日目には8合→登頂→下山の工程を消化することになります。 この違和感から「8合目の山小屋に寄るのは、往路ではなく復路の予定だったのではないか」と想像できれば正解はすぐそこです。

自分で作ると問題の良し悪しがよく分かりませんがどうでしょうか? 良ければこの問題で20の扉をして遊んでみてください。

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