セアカゴケグモ|黒い体で背に赤い模様を持つ毒グモ

Latrodectus hasseltii
名称(学名)セアカゴケグモ (Latrodectus hasseltii)
身体体長:0.5~1cm
生息地アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど
食性肉食

セアカゴケグモの特徴

セアカゴケグモは黒い体と背中に赤い砂時計のようなマークが特徴的なゴケグモの一種です。ただしこの特徴は成熟したメスのもので、オスはメスと比べて小さく体色や模様も異なります。

ゴケグモとは後家=未亡人を意味し、噛まれた旦那さんが死んで奥さんが未亡人になるほどに強力な毒を持っていることからこう名付けられました。英語ではブラックウィドウと言いますが同じ意味です。

セアカゴケグモで毒を持つのはメスのみで、毒性は致命的というほどではないにしろかなり強力です。噛みついた時に獲物に神経毒を流し込むのですが、人間相手でもそれなりに苦しめるほどの毒性を持っています。ただ大人しい性格で積極的に人を襲うことはないので、迂闊に素手で触れるなどしなければまず問題にはなりません。

原産地はオーストラリアですが、人間の荷物に紛れて世界中に拡散して様々な地域に定着してしまっています。アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど各地で姿を見られ、日本も例外ではありません。

見かけたら迂闊に触るのは危険ですが、近所で見付けた場合は放置するのもそれはそれで危険です。余裕がある人は見つけたら処理しましょう。成虫はそのまま靴で踏みつぶし、卵は子グモが散らばらないようにビニール袋に入れた上で踏みつぶしましょう。

セアカゴケグモの生態

生息地

原産地はオーストラリアですが、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど世界各地に定着しています。温帯性のクモで割と寒さにも強いです。

普段の生活

昼行性で岩陰や草陰など隙間に粘着性の糸を巣を張って獲物を待ち構え、かかった獲物を襲って食べます。肉食で小型の昆虫や爬虫類などを食べます。

繁殖と成長

卵生で夏に繁殖期を迎え、200個ほどの卵がまとまった卵塊を産みます。 卵は二週間ほどで孵化し、子グモは成熟するまでは徘徊しながら獲物を捕らえて成長していきます。

3~4か月で成熟し、オスの寿命は半年・メスの寿命は2~3年です。 割と寒さにも強く、メスは成虫の状態で越冬します。

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