モウドクフキヤガエル|世界最強の毒ガエル

phyllobates-terribilis
名称(学名)モウドクフキヤガエル (Phyllobates terribilis)
身体体長:5~6cm
生息地南米コロンビアの熱帯雨林
食性肉食で小型の昆虫などを食べる

モウドクフキヤガエルの特徴

phyllobates-terribilis

見るからにヤバそうな色をしていますが実際ヤバいです。 モウドクフキヤという名前は「猛毒吹き矢」であり、原住民はこのカエルの毒を吹き矢に塗って使っていました。 世界で最も強い毒を持つ動物とまで言われています。

ヤドクガエルは基本的に危険が迫った時に毒を分泌しますが、こいつは例外です。 常に背中に毒を持っており、あまり長いこと触ると死にます。 またモウドクフキヤガエルに触れたものに触れただけ小動物ぐらいは死ぬ可能性があります。

ヤドクガエル科の中でも小柄ですが「毒持ちは小柄な方がヤバい」を体現しています。 一匹で人間10人殺せるほどの毒を持ち、この目立つ黄色も「うっかり食べたら死ぬぜ?」と捕食者に対してあえて知らせて警告しているのです。

そんな危険なカエルですが、この毒はエサから取り入れて作っています。 だから現地のエサを食べなければ毒性は獲得できず、エサを管理すれば無毒なモウドクフキヤガエルに育てることも可能です。 だから普通にペットとしても流通しており、2~3万円ほどで購入できます。興味があればお店に問い合わせてみましょう。

モウドクフキヤガエルの生態

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生息地

南米コロンビアの熱帯雨林に生息しています。

普段の生活

肉食でアリ・シロアリ・ハエなどの昆虫を食べます。 これらのエサを通して毒を取り込んでいると考えられています。

強力な毒を持つためモウドクフキヤガエルを捕食しようとする動物はほとんどいませんが、唯一「ノハラツヤヘビ」だけはこの毒に耐性を持つため天敵となっています。

繁殖と成長

繁殖期になるとメスは10~20個ほどの卵を産み、1~2週間で孵化してオタマジャクシになります。 オタマジャクシはオスの背中に乗って水場まで移動して、2か月ほどでカエルになります。 1年~1年半ほどで成熟し、寿命は10年ほどです。

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