ジョロウグモ|道端でよく見かける代表的なクモ

nephila-clavata
名称(学名)ジョロウグモ (Nephila clavata)
身体体長:5~30mm メスの方が倍程度大きい
生息地東アジアに広く生息
食性肉食で昆虫を食べる

ジョロウグモの特徴

nephila-clavata

ジョロウグモは東アジアに広く生息するクモで、日本でも夏~秋頃によく見られます。 自然が豊かな場所ならそこら中で巣を見かけますし、町中でも電灯の近くにびっしり巣を張ったりしています。

名前の由来は「女郎」と考えられていますが、オスのクモをたぶらかしているような姿から付けられたんでしょうか?

ジョロウグモはオスに比べてメスがとても大きく、大きさに倍以上の差があります。 オスは成虫になるとメスの張っている巣に集まり、交尾の機会を伺います。 同じ巣に大きいのと小さいのが一緒にいるのを見かけたら、そいつは親子でなくオスとメスです。

メス1匹に対して複数のオスが集まって喧嘩しながらメスが成虫になるのを伺いますが、迂闊にメスの近くにいくと食べられてしまいます。 だからオスは脱皮直後や他の昆虫を捕食している時などのメスの隙を付いて交尾しに行きます。 普段からオスを侍らせ、迂闊に近づくオスを食い物にする姿はまるで男を誑かす女郎のようですね。

他の虫を食べてくれる益虫であり、家の近くに巣を張ってくれると家に入ってくる害虫が目に見えて減ります。 しかしクモはその見た目や巣から不快に感じる人も多く、人へ直接の害のあるなしに関係なく不快害虫にされることもあります。

この辺は個人の感覚によりますが、まあ我慢できるのなら窓の側に巣を張って貰えるように誘導しましょう。 灯の近くに巣を張ることが多いので、ある程度なら恣意的に巣の位置を指定できます。

ただ深夜のランニング中に巣に顔を突っ込むことがあるのは勘弁して欲しいです。

ジョロウグモの生態

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生息地

東アジアや日本などに生息しています。 生息範囲は割と広く、自然が豊かな場所から人家近くまで広い範囲で生活しています。

普段の生活

巣を貼って獲物が絡むのを待ちかまえます。 肉食で昆虫を食べ、小さい昆虫はもちろんトンボ、セミ、スズメバチ、クワガタなどの割と大き目で強力なの昆虫でも強力な糸で捕獲してしまいます。

繁殖と成長

春に卵から孵化して幼虫になります。 それから7~8回の脱皮を経て成虫となり、秋頃に交尾が可能になります。

交尾後は木などに卵を産むと成虫は寒さやエサ不足で死んでしまい、子は卵の状態で越冬します。 そして春になると卵が孵って活動を開始するのです。

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