スベスベマンジュウガニ|おいしそうな名前の猛毒ガニ

Atergatis floridus
名称(学名)スベスベマンジュウガニ (Atergatis floridus)
身体体長:3~5cm
生息地インド洋~太平洋の海岸~水深100mまでの場所
食性雑食

スベスベマンジュウガニの特徴

Atergatis floridus

スベスベマンジュウガニはすべすべした饅頭のような外見をしているのが名前の由来のカニです。 そのままですね。

おいしそうな名前ですが食べることはできません。 貝毒やフグ毒を身に持っているため、食べると中毒症状を起こして最悪死に至ります。 本種はカニの中でも指折りの毒性を持っています。

毒は殻や身に蓄えられており、攻撃には使えないので触る分には安全です。 本種の他にも毒を持つカニはいくつかいますが、どれも食べなければ問題ありません。

この毒性は毒成分を持つエサを食べて体に蓄積していると考えられており、地域によって持っている毒も様々で無毒な個体も確認されています。 なのでエサを管理して育てれば無毒な個体を作ることもできると考えられます。フグみたいなものですね。

なおクロダイはスベスベマンジュウガニを好んで食べるため、クロダイ釣りの餌として人気です。 時期によっては釣具屋さんでエサとして500円ほどで販売されていることもあったりします。

スベスベマンジュウガニの生態

生息地

インド洋~太平洋の海岸~水深100mまでの場所に単独で生息しています。

普段の生活

雑食で海藻、ゴカイ、貝などを食べます。

繁殖と成長

春に繁殖期を迎え、交尾するとメスは無数の卵をお腹に抱えてある程度経つと海中に放出します。 卵から孵化すると子ガニは自分でエサを取り、脱皮を繰り返しながら成長します。

1~2年で成熟し、寿命は5年ほどです。

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