サイ|ゾウに次ぐ大型陸上動物
サイの特徴
ゾウに次ぐ大型動物
サイはゾウに次ぐ大型の陸生動物で、大型のサイは小型のゾウに迫るほどの大きさです。 サイ科最大であるシロサイのオスともなると、大柄な個体は体長4m・体重3tを超えるほどです。
その強さも陸上動物ではゾウに次ぐと言われており、健康な大人のサイが肉食動物に負けることはまずありません。 ライオンが数頭を余裕で追い払ってしまうほどの強さを持ちます。
固い皮膚を持つ
サイは動物の中で最も固い皮膚を持つと言われています。 その厚さは2cm以上で、ライオンにひっかかれても大した傷は付かないほどです。
分厚い皮膚は熱を籠らせてしまうため、暑い日には水場で水や泥をかけて体温を下げます。 そのため基本的に水場の近くで活動していることが多いです。
頭の先に生えているのはヒゲ
頭の先に付いてるのは一見すると角のようですが違います。 角は角質または骨質突起なのに対して、サイのものは毛が固まったようなものです。 しかし紛らわしいので本稿では角と呼びます。
サイの角は毛の固まりとは言っても普通の角のように固いため、敵対者にとって危険なものには変わりありません。 シロサイ・クロサイは2本、他のサイは大体1本の角を持っています。
強烈な突進
サイは怒ると突進してきます。 敵に向かって時速60kmの速さで向かってきて、その巨体も相まってまともに食らえばライオンでも無事では済みません。
しかしサイは目が良くないので、なんだか分からずに突進する事があります。 列車を敵と認識して突進して、負けて死ぬ事もあります。
サイの生態
生息地
普段は単独か小規模な群れで生活しています。
オスは縄張りを持っていて、尿や糞をまいて縄張りを主張します。 ペニスが後向きに生えていて、尿をスプレー状にまいてマーキングしやすいようになっています。
普段の生活
夜行性の草食動物で、昼間は木陰や水場で過ごし、早朝や夕暮れに草を食べにいきます。 口先が横に広く、地面の草を食べるのに便利にできています。
分厚い皮膚で熱が籠るため、水場で泥を浴びて体温を下げています。 そのため基本的に水場の数キロ圏内で活動しています。
繁殖と成長
通年を通し手繁殖期ですが、夏から秋にかけて特に盛んに繁殖活動が行われます。 オスはメスの周りをまわって、その後メスがオスの周りを回るとプロポーズ成功です。 でも失敗するとメスはオスに向かって突進する事もあります。メスの方が小さいとはいえ、オスはたまったものじゃないですね。
16か月の妊娠期間を経て1子を出産します。 おとなしい動物ですが、子連れのサイは気が立っているので近づかないほうがいいでしょう。
子は1~2年ほどの授乳期間を経て、2~3年で独立し、オスは10年、メスは6年ほどで成熟します。 寿命は45年ほどです。
サイの仲間
シロサイ
シロサイはアフリカのサバンナに生息おり、地表の草を食べるために口が横に広く進化しています。
和名のシロサイは体色が白いからではなく、口が横に広いのを「wide」と表現したのを「white」と間違えてシロサイと名付けましたす。 …さっさと名前を修正した方がいいのでは?
クロサイ
クロサイはアフリカの藪や森林に生息しており、低木の葉を食べるために口先が尖っています。
和名のクロサイはシロサイに対応する形で名付けられたと考えられていますが、シロサイと比べて黒い訳ではありません。 こちらも名前を修正した方がいいでしょうね。