オオサンショウウオ|世界最大のサンショウウオ
名称(学名) | オオサンショウウオ (Andrias japonicus) |
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身体 | 体長:50~150cm / 体重:20~30kg |
生息地 | 日本の河川などの水辺 |
食性 | 肉食で魚、甲殻類、小動物などを食べる |
オオサンショウウオの特徴
オオサンショウウオは日本固有のサンショウウオで、大きな褐色の体に黒い斑点模様が特徴です。 3000万年前からこの姿のままでいる生きた化石です。
サンショウウオの中でもダントツで体が大きく、一般的なサンショウウオが10~20cm程度しかないのに対してオオサンショウウオは100cmを超える個体も存在します。 この巨体は世界的にも珍しく、日本では特別天然記念物に指定されています。
全体的に平べったい体をしており、目は小さくあまり視力はありません。 動いているものが近づくとパクっと食べてしまうので、目の前で手をヒラヒラさせたりするのは割と危険です。
幼生時はエラ呼吸ですが、4~5年かけて成熟すると変態して肺呼吸となります。 しかし水生なのは変わらず、生涯のほとんどを水の中で過ごします。
西日本の自然豊かで綺麗な川の上流域などに生息していますが、特別天然記念物なので触ったり動かしたりは禁止されています。 持ち上げて写真に撮ったりするのもダメなので気を付けましょうね。
オオサンショウウオの生態
生息地
主に西日本の河川敷や水路などの水中に生息しています。 幼生時はエラ呼吸ですが、成熟すると肺呼吸になり、水面に鼻を出して呼吸します。 しかしいずれにしろ水中にいることが多く、産卵期に遡上する時を除いて滅多に陸上には上がりません。
普段の生活
夜行性で日中は穴や岩陰などで休み、夜に採食します。 肉食で魚、甲殻類、小動物などを食べます。
じっと待ち伏せて目の前に現れたものをガブリと食べてしまいます。 目があまり良くないため、共食いすることもあります。
繁殖と成長
卵生で8~9月頃に繁殖期を迎えます。 300~500個の卵を産み、孵化までの50日ほどの間オスが卵を抱くように守ります。 この行動は卵に新鮮な空気を送るためのものです。
孵化した子は4~5年で変態して成熟します。寿命は15年ほどです。