日本は温帯なのに熱帯より暑い?気温と体感温度の違い

Intense heat

最近の日本は熱帯になったんじゃないのかと思うことも多いですが、一応温帯に属する国ということになっています。

そんな日本ですが熱帯に住んでいる人が訪れると「暑すぎる、日本の夏オカシイ」なんて弱音を吐くことがあります。 確かに日本の夏は暑いですが熱帯の国の方が気温は高いです。そんな国からやって来た人が日本の方が暑いと思うのはなぜでしょう?

その理由は気温ではなく体感温度にあります。

体感温度とは

thermometer

体感温度とは人が暑さ寒さを肌で感じる温度のことです。 気温を基準として湿度と風速を加味したものが体感温度になり、これらの条件に差があるほど気温と体感温度に差がでます。

夏の暑い日でもカラッと晴れていたり風に当たったりすると涼しく感じますよね。 誰もが半ば経験則として知っている事ですが、湿度や風は体感温度に影響しているのです。

風が体感温度に与える影響

無風状態だと体感温度はほとんど気温と変わらず、風速が強くなるほどに体感温度を下げます。 かなり大雑把に言えば風速が1m/s増えると体感速度が1℃下がるのですが、厳密にはややこしい計算によって算出します。

気温が30℃の時に風速が体感温度に与える影響を見てみましょう。

風速(m/s)体感温度
030.0℃
526.4℃
1025.6℃
1525.2℃
2025.0℃

無風状態と風速5m/sを比べると3.6℃違いますが、風速5m/sと20m/sを比べても1.4℃しか変わりません。 これは風速が強くなるほど体感温度の低下効果が下がるためです。 また体感温度は暑いと風が強くてもあまり下がらず、寒いと微風でも一気に下がります。

湿度が体感温度に与える影響

湿度が高いと体感温度はほとんど気温と変わらず、特に湿度90%を超えると気温以上に体感温度は高くなります。 かなり大雑把に言えば湿度が10%下がると体感速度が1℃下がるのですが、厳密にはややこしい計算によって算出します。

気温が30℃の時に湿度が体感温度に与える影響を見てみましょう。

湿度体感温度
100%30.7℃
80%29.1℃
60%27.5℃
40%25.9℃
20%24.3℃
0%22.7℃

湿度によって体感温度が大きく変わって来るのが分かります。 カラッとした場所ならむしろ肌寒いぐらいなのに、ジメっとした場所ならとても暑いです。

夏の雨の日は気温が下がっても全然涼しくなった気がしませんが、これも体感温度の問題です。 せっかく気温が下がっても湿度が上がったことで体感温度はあまり変わっていないんですね。

そんな訳で湿度や風速が体感温度に与える影響は結構大きいです。 もし旅行先の暑さ・寒さを気にする場合は、気温だけではなく湿度や風も気にすると良いでしょう。

日本の夏が気温以上に暑い理由

hot

日本の夏がやたらと暑く感じる理由が薄っすら見えてきましたね。

まず日本の夏は平均湿度が80%ぐらいあるのが一因です。 もし気温30℃/湿度80%なら体感温度は29.1℃であり、これは気温38℃/湿度20%の時の体感温度とほぼ同じです。

また都市部においてはヒートアイランド現象による高温化もあります。 緑豊かな公園にいると大した暑さではなくとも、オフィス街を歩くと死ぬほど暑かったりしますよね。 ヒートアイランドは最高気温を1~2℃、最低気温を2~4℃ぐらい上昇させます。

これらの事情により日本の夏はやたらと暑いのです。 もしも知人が湿度の低い国から訪日する際には、一声かけておいた方が親切かもしれません。

もちろん世界には日本以上に暑くて湿度の高い国も沢山あります。 特に赤道付近で真夏に雨季がぶつかる地域は日本以上の気温と湿度を誇り、夏に行くと地獄を見る羽目になります。 日本の夏は酷いと世界的に言われているからと言って過信することはなきよう。上には上がいるのです。

\share/

よく読まれている記事