サンドイッチの名前の由来はイギリス貴族サンドウィッチ伯爵
パンに具を挟んだらサンドイッチの完成です。 手軽でおいしいこの料理は、ビジネスマンの昼食に行楽のお供にと広く支持されています。
このサンドイッチという名前はカードゲーマーのイギリス貴族サンドウィッチ伯爵に因んでいます。 カードゲーム好きが高じたサンドウィッチ伯爵はゲームをしながら食べられるこの料理を好み、それを由来としてサンドイッチと呼ばれるようになったと言われています。
サンドウィッチ伯爵とサンドイッチ
イングランド貴族ジョン・モンタギューは父が急死したため10歳で爵位を継ぎ、1729年に四代目サンドウィッチ伯爵となりました。 政治家として才覚を示し、海軍大臣、国務大臣、郵政公社総裁などを務めたほどの人物です。
そんなサンドウィッチ伯爵はカードゲームが大好きで、いつも賭博場に入り浸っていたそうです。 そこで伯爵はゲームをしながら食べることができる、パンに具を挟んだ料理を好んで食べていました。
そんなサンドウィッチ伯爵に因んでパンに具を挟んだ料理はサンドイッチと呼ばれるようになり大流行しました。 この形式の料理自体はずっと昔からあったようですが、サンドイッチの名称が定着したのはサンドウィッチ伯爵が由来のようです。
サンドウィッチ伯爵は政治家として多忙を極める身であり、カードゲームに熱中できる時間的余裕があったかは疑問視されています。 ただのゴシップ記事の妄言という見方もありますが、あるいは少ない余暇を趣味のカードに充てるために食事の時間を節約しようとしたのかもしれませんね。
サンドウィッチ伯爵位は代々継承され、11代目はサンドイッチチェーン店「Earl of Sandwich」を創業しています。 公式サイトの右下には4代目の肖像画が確認でき、また4代目が食べていたとされるローストビーフのサンドイッチを再現した「The Original 1762」も売られています。 これは完全に狙ってますね。
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Earl of Sandwich「The Original 1762」は現代で言う所のホットサンドイッチであり、我々の思う一般的なサンドイッチとは若干違う形をしています。 ついでに言うとあまり食べやすそうには見えず、カードゲームをしながら食べているとボロボロこぼれそうなんですがどうなんでしょうか。
当時食べられていたホットサンドは「二枚のパンに挟んだ少しの牛肉」という表記があるので、この商品は現代版として肉を増やしているのかもしれません。 あるいは欧米人にとってはこの程度の量は「少しの肉」なんですかね?
まあ何にしてもとても美味しそうなので、機会があれば是非食べてみたいですね。
サンドイッチの日本版は「鉄火巻き」
日本においてもサンドイッチのようにゲームをしながら好んで食べられるものがあります。 それが「鉄火巻き」です。
賭博場の事を鍛冶場の熱に例えて「鉄火場」と表現しますが、そこで好んで食べられるから鉄火巻きと名付けられたという説があります。 諸説ありますが現代においてもそういった場で鉄火巻きを食べる文化は根強く残っています。
鉄火巻きは海苔で巻かれているので、食べる際に手が汚れません。 一口サイズなのでゲームの合間合間に口に放り込むことができ、テンポを崩さずに食事することができます。
特に自動卓麻雀と鉄火巻きの相性が良いです。 イカサマ防止のために基本的に片手しか使えないので、残った手でホイホイ鉄火巻きを食べることができます。 行儀悪く見えるかもしれませんが、ラーメンやどんぶり食べながら打つ人もいますからね…
鉄火巻きは鉄火場に限らず、様々なシーンのながら飯として優秀です。 忙しくてご飯を食べる暇がない時は、ぜひ鉄火巻きをお試しください。