飲み物の賞味期限の長さは「缶>瓶>ペットボトル>紙パック」
食べ物や飲み物には賞味期限があります。 肉や魚の賞味期限は短い・漬物の賞味期限は長いなど、内容物によって賞味期限の長さが変わるのは当然ご存知だと思います。
それでは同じ内容物でも保存方法が変われば賞味期限が変わるのはご存知でしょうか? 同じ飲み物の場合、缶>瓶>ペットボトル>紙の順で賞味期限が長いです。
容器によって賞味期限は変わる
同じ飲み物でも缶、瓶、ペットボトル、紙パックなど色々な容器に入った飲み物が売られていますよね。 どの容器でも何も違いはないと思いきや、実は賞味期限の長さが違うのです。
これは内容物をどれだけ空気や光から守れるかの差になっています。 飲み物は外部から刺激が与えられると性質が変質して劣化するので、しっかり守れる容器ほどに賞味期限は長くなる訳です。
缶
まず缶は相当しっかり守られています。 長期保存食として食品を缶詰に詰めるのと同じように、飲み物も缶に詰めるとかなりの長期間劣化を抑えることができます。 しっかり保存していれば1年2年賞味期限が過ぎても美味しく飲めてしまうほどです。
瓶
次に瓶もそれなりにしっかり守られているように見えますが、空気からは守られても光は通します。 内容物にもよりますが光が当たると内容物が化学反応を起こして変質し、風味を損なう場合があります。 なので缶に比べると賞味期限は短くなります。
ペットボトル
続いてペットボトルは一見しっかりと内容物を守っているように見えますが、実は空気を通しています。 また光もダダ当たりになるため、瓶よりも保存容器として劣ります。
紙パック
最後は紙パックですが、もう見て分かる通りペットボトル以上に空気を通します。 透明な瓶・ペットボトルに比べると光はある程度遮ってくれるかもしれませんが、それも完全ではありません。 なので上記の中で保存容器として最も劣ります。
賞味期限の長さは「缶>瓶>ペットボトル>紙パック」
優れた保存容器は賞味期限も長く、そうでない容器は賞味期限が短くなります。 だから同じ内容物でも賞味期限の長さは「缶>瓶>ペットボトル>紙パック」となっている訳ですね。 ※期限の設定はメーカーに依るので、容器が違っても同じ設定がされている場合もあります
保存用の飲み物を買う場合はなるべく缶のものを購入しましょう。 また光や温度変化は風味を損ねる原因となるので、保存する際は冷暗所に保存しましょう。
正しく保存した缶飲料は賞味期限が1年2年過ぎても問題なく飲むことができます。 私も3年前の缶ジュースが出てきた時にビクビクしながら飲みましたが、全く問題ありませんでした。
ただし状態によっては問題あることも考えられるので、味に少しでも違和感を感じた場合は飲むのを止めましょう。 腐敗の判断で最後に頼れるものは己の嗅覚と味覚なのです。ここで判断を誤ると腹を痛めることになるでしょう。
ちなみに缶詰なんて理論的には賞味期限はなく、設定されている賞味期限は缶の耐用期限だったりします。 70年前の缶詰を調査しても内容物に細菌は存在しなかったなんて缶詰の保存性能を知らしめるニュースもありましたね。 缶は保存容器としてとても優れているのです。