ドーナツやバームクーヘンに穴が開いている理由

donut

ドーナツやバームクーヘンには穴が開いています。 穴がない方がカサが増してお得ですが、それでも穴があった方がお洒落な感じがありますよね。

ただこの穴は無意味に穴を付けている訳ではなく一応理由があるのです。 ドーナツは中まで簡単に火を通すため、バームクーヘンはその製法上穴が開いています。

ドーナツに穴が開いている理由

Not delicious

ドーナツはオランダ発祥のお菓子ですが、もともとは丸い球形をしており穴が開いていませんでした。 しかし19世紀頃にいつの間にやら穴が開いている方が誕生し、世界的ドーナツチェーン店の力でいつの間にやら穴が開いている方が主流となりました。

なぜ穴がある方が主流になったのかは諸説ありますが、その一つ「中まで火が通っていなかったからだよ説」をご紹介します。

ドーナツは小麦粉を始めとした材料をコネて生地にして油で揚げる料理です。 当然ですが中まで火を通さないと生地がネチャネチャして食べられたものではありません。

穴の無いドーナツは中まで火が通っているか見た目だけで判断するのは難しく、一見キツネ色になって揚がっているように見えても中まで火が通っていないこともあります。 真ん中まで食べ進んだ所で「ネチャ」っと生地が出てきたら最悪です。

そこで中まで簡単に火が通るように、生地を棒状にして細くしてその端を繫げて丸くして揚げるよう製法を変えました。 つまり今のドーナツの形にしたのですが、従来の穴なしに比べて火が通りやすいため、見た目がキツネ色になっていたら中まで十分火が通るようになりました。 そうして失敗することなくキッチリ揚がるようになった穴空きドーナツが主流となっていったのです。

料理サイトなどで二つの調理方法を見比べてみてください。 穴ありが「両面こんがりキツネ色になるまで揚げる」に対し、穴なしは「両面こんがりキツネ色になっても直ぐには油から上げない」となっているはずです。 穴が開いているドーナツの方が、簡単に間違いなく作れるのです。

ドーナツを一つずつ揚げるのであればきっちり時間を計ればいいですが、繁盛店では同じ油の中にいくつものドーナツをどんどん入れていきます。 見た目で揚がっているか分からない場合、後から入れた方を先に油から出してしまう危険性があります。 そんなものをお客さんに出してしまったら大変ですよね。

対してキツネ色になっていたら大丈夫な穴空きドーナツであれば、油から上げた時の見た目で分かるから安心です。 という訳でドーナツに穴が開いている理由は、中まで火を通す時間が早く火が通っているかの確認も簡単だからでした。

バームクーヘンに穴が開いている理由

Baumkuchen

ドーナツには穴が開いていないものもありますが、バームクーヘンに穴が開いていないものはありません。 なぜなら本来の製法で作られたバームクーヘンには絶対に穴が開くからです。

バームクーヘンは芯となる棒に生地を塗り、焼いては上に更に生地を塗りを繰り返して大きくしていきます。 年輪のような模様は、塗っては焼いてを繰り返す工程でできた「こげ」が織りなす模様なのです。

そんな訳でバームクーヘンに穴が開いている理由は、製法上絶対にできるからでした。

しかし量産品は同じように作っている訳ではなく、長い生地を焼き、丸く巻いて中心部を抜くなどして疑似的に形を作っています。 本来の製法では手間がかかる分コストもかかって、安く提供できなくなってしまいますからね。

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