インターネットの深い闇、ディープウェブとダークウェブ

dark

深層ウェブやダークウェブといった、なんだか恐ろしげなインターネットが認知されるようになりました。 ひと昔前には闇プログラマなんて言葉が流行りましたね。もっともあれはただのネタでしたが。

しかし深層ウェブやダークウェブはネタかと思いきやそうではありません。 なんだか仰々し過ぎる言葉を使っているような気はしますが、実在するものなのです。

検索で出てくる「サーフェイスウェブ」

ネットで情報を探す時はGoogleやBingなどの検索エンジンを使って探すのが一般的です。 多くのサイト運営者は検索エンジン上位にサイトや記事が表示されるように日夜しのぎを削っています。

検索エンジンは日々インターネットを巡回するプログラム(クローラ)によってネット上にあるサイトの情報を集めています。 その情報を独自のアルゴリズムでもって分析し、検索ワードに対して表示するサイトと順番を決めています。

これらインターネット検索で出てくる公開サイト群を「サーフェイスウェブ」と言います。 これがネットの全てのように思う人も多いですが、実は全体の数パーセントに過ぎません。

検索で出てこない「ディープウェブ」

deepweb

一部のサイトやページは検索エンジンからではたどり着けません。 この検索エンジンからたどり着けない情報を「ディープウェブ(深層ウェブ)」と言います。

なんだかアングラじみて格好いいワードですが、ディープウェブにあるのはアングラなものばかりという訳ではありません。 データベース・構築中のサイト・身内向けのサイト・社外秘・個人的なメモ書きなど、広く公開してはいけない・したくない・する意味がない情報がありますよね。 そういった情報もディープウェブに含まれます。

ディープウェブは運営者が意図的にアクセスを制限する他、検索エンジンの判断で検索結果から弾く場合もあります。 質の悪い・違法性の高いサイトを表示すると検索エンジンもコンプライアンスを問われるため排除しているのです。 Googleの検索結果に表示されなくなることを「Google八分」なんて言いますよね。

ディープウェブには雑多で様々な情報が含まれており、一概に全てヤバいという訳ではありません。

ヤバい「ダークウェブ」

darkweb

ディープウェブの中にはにURLを知っているだけではアクセスできないサイトがあります。 アクセスするには匿名化アプリなどの特定の手法が必要で、これらサイト群を「ダークウェブ」と言います。

普段我々が検索エンジンからアクセスするサイトにも違法性があるものはゴロゴロしていますが、それらはせいぜい軽犯罪に問われる程度のものです。 対してダークウェブは一目で違法サイトと分かるレベルで、普段目にするサイトとは一線を画した存在です。

ダークウェブでは銃、麻薬、金融情報、ポルノ、偽造通貨など様々な違法性の高い情報や現物のやり取りがされ、支払いは暗号通貨で行われるのが一般的です。 流石に買ったことはありませんが、ちゃんと届くのでしょうか?

更にダークウェブ内には閲覧するとウイルス感染するようなものもあるので、通常使いの機器で繋ぐべきではありません。 どうしても接続したければジャンク屋でPCを買って無料wifiから設定・接続しましょう。

なおダークウェブはFBIを筆頭に捜査機関が網を張っているので、そういった意味でもアクセスしない方が良いです。 実際に何かしない限りはそう逮捕はされないと思いますが、追跡不可能と言われていた領域での逮捕者も出ています。

ダークウェブは興味本位で利用するには少し闇が深すぎるので、変に興味を持たず関わらないようにするのが賢い生き方なのかもしれません。 中学生ぐらいの男の子はこういうのに興味津々だと思いますが、あまり無茶なことはしないようにしましょう。

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