娘が父親を臭く感じるのは、近親交配を避ける本能が原因
娘は幼いうちは父親によく懐き「将来はパパのお嫁さんになる!」なんてことを言うおませさんも沢山います。 しかし成長して思春期を迎えたころには「不潔」「臭い」「一緒に洗濯しないで」など罵詈雑言が飛んできます。 あんなに昔は可愛かったのに…と哀愁を漂わせるお父さんも珍しくありません。
実は娘はある程度成長すると父親の臭いを嫌うようになります。 これは近親交配を避ける本能によるものなのです。
人間は「臭い」で近親交配を避ける
近親交配は劣性遺伝子が顕在化する可能性が高くなります。 必ずしもデメリットばかりという訳ではありませんが、基本的にリスクが高い行為であり生存や繁栄に不利になる場合が多いです。 そのため動物の多くは本能的に近親交配を避けます。
人間も御多分に漏れず近親交配を避ける本能を持っています。 そのひとつが恋愛フェロモンとも呼ばれる「臭い」です。
人間は無意識のうちに自分と遺伝子的に遠い異性の臭いを「良い臭い」だと感じます。 これによって遺伝子的に遠い者たちが夫婦となり、劣性遺伝子があまり表に出ない子が産まれるという訳です。
逆に自分と近い臭いには拒絶反応が起き、特に嗅覚の鋭い女性は父親や兄弟などの近親者の臭いを拒絶することが多いです。 それが冒頭の「不潔」「臭い」「一緒に洗濯しないで」などの拒絶行動に繋がる訳ですね。
だから世の中のお父さんが娘にこのようになじられても、それは娘の成長の証だと考えてください。 娘さんの本能が正常に発達した結果このような行動を取るようになったのですから。
逆に父親の臭いを好く娘も少数ながら存在していますが、これは母親の血を濃く受け継いだためと考えられます。 そういった娘は父親によく似た男性と結婚するかもしれませんね。
臭いが気になるお父さんへ
女性が近親者の臭いを嫌う本能を持っているとしても、なるべく拒絶されないようにしたいですね。 特に「汗臭」「疲労臭」「メタボ臭」「加齢臭」などは遺伝子とか関係なく嫌われる原因になるので、きっちり対策しましょう。
臭いを抑える
メタボ体質、飲酒・喫煙、ストレスや疲労などによっても臭いは発生します。 規則正しい生活習慣を心がけ、臭いの元を断ちましょう。
食事も肉は少なく野菜を多く採った方が臭いを抑えられます。 もちろん最低限の栄養は確保した上での話ですが、肉好きの方は意識して野菜を多く食べることを心がけましょう。
汗をかくことにより毛穴の老廃物を流し出せるため、有酸素運動なども臭い対策に効果的とされています。 お風呂もシャワーで済ますのではなく、しっかりと湯舟につかって毛穴の奥の汚れを落としましょう。
また汗には臭い物質が含まれているので、かいたら小まめに「濡らした布」で拭きましょう。 これは乾いた布で汗を拭きとってしまうと体温を下げられずに結局また汗が出るためです。 涼しい場所に移動して汗が落ち着きそうなら乾いた布でも問題ありません。
臭いを解消する
臭い物質は水に流されにくい性質を持っています。 脇、首周り、胸などの汗を掻きやすい場所は毎日入念に洗いましょう。 できればシャワーだけでなく湯船に浸かった方が奥まった汚れが取れて良いです。
肌着を小まめに洗うのはもちろんですが、枕カバーや布団シーツなども頻繁に洗いましょう。 睡眠時には大量の汗が出るため、想像以上に臭いが染みつきやすくなっています。
自分の臭いは自分では分かりにくいもので、特に男性には無頓着な人も多いです。 しかし他人からすると凄い悪臭に思えることもあるので、意識的かつ定期的に臭い対策をしておきましょう。
特に女性は男性よりも感覚器が発達しており、そのぶん臭いに敏感です。 臭いで嫌われないように対策はしっかりしておきましょう。