デマなのに真実になる「予言の自己成就」現象

先日「トイレットペーパー不足になる」というデマが流れました。 このデマはすぐに政府とメディアによって否定され、十分な在庫があると周知されました。

それにもかかわらずトイレットペーパーの買い占めが発生し、店頭では品薄状態が続くことになりました。 このようにデマが真実になってしまうことを「予言の自己成就」と言います。

予言の自己成就

デマの予言なのに人々がそれを聞いて行動を変えた結果、預言の通りになることを「予言の自己成就」と言います。

トイレットペーパー不足騒動は典型的な予言の自己成就でした。 トイレットペーパー不足になるというデマが流れ、それを聞いて不安に感じた人が不要不急のトイレットペーパーを買い、その結果トイレットペーパー不足を引き起こしたのです。

古くは1980年頃のオイルショック時にもトイレットペーパー不足になるデマが自己成就したこともありました。 その時はメディアも人々の不安を煽ったことにより、状況はもっと酷かったそうです。

今回はかなり早い段階で各メディアによってデマが否定されました。 個人のSNSを見ても早期からデマという認識が支配的だったように思います。

しかしながらお店からトイレットペーパーが消えてなくなり、買うには開店前から何時間も並ばなければ手に入らないほどトイレットペーパーは品薄になりました。

デマは多くの人がデマだと認識していて尚、世界に影響する力を持っているのです。 事態は数日で収束しましたが、本当に不足していたらどうなっていたのか、考えるだけでも恐ろしいですね。

デマでトイレットペーパー不足が起きた理由

デマでトイレットペーパー不足が起きた原因は人々がデマを信じたからではありません。 人々が互いを信じられなかったことが原因です。

トイレットペーパー不足デマが囁かれた時、以下の2つの未来が考えられました。

  1. 皆が普段通りに生活すれば、特に影響はない
  2. トイレットペーパーを買おうとする人が多いと、人災によって在庫不足になる

あなたは今すぐトイレットペーパーを買う必要はありませんが、人災によりトイレットペーパー不足になると困る可能性があります。 今ならトイレットペーパーを買うことができますが、この状況でどう行動しますか?

全体利益を優先する場合、トイレットペーパーを無駄に買うべきではありません。 しかし個人利益を優先する場合、未来がどうなるにしろ買っておいた方が無難です。

残念ながらトイレットペーパー不足は実際に起こってしまったので、個人利益を優先した人が沢山いたことになります。 我々は思ったほど互いを信じていないようですね。

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