締め切った部屋にいると眠くなるのは二酸化炭素のせい
自宅の部屋、授業中の教室、会社の会議室など締め切った部屋にいると何だか眠くなってきますよね。 やっている事がつまらないからでしょうか?
まあそれも一因かもしれませんが、密室にいると眠くなるのは自然の摂理です。 人は二酸化炭素濃度が高くなると眠くなってしまうのです。
二酸化炭素濃度が上がると脳の働きが低下して眠くなる
学校の授業は多くの生徒にとって苦痛な時間であると思います。 退屈な話をいくら頑張って聞いていても、だんだんと眠くなってやがてあくびが出てしまいます。 大人になると会議室での会議がこんな感じです。
睡魔が襲ってくる原因は退屈なのが理由なのも否めませんが、もしかすると環境も影響しているかもしれません。 具体的には二酸化炭素濃度が高い状態では脳の働きが落ちて眠くなるのです。 つまり締め切った部屋にて複数人で長時間過ごすと、二酸化炭素濃度が上がり眠くなります。
眠くなると窓を開けて空気の入れ替えをしてリフレッシュしようとしますよね。 空気の入れ替えによって空気中の二酸化炭素濃度が下がると、脳が動き出して効率的に作業できるようになります。 経験則的にやっている事だと思いますが、実際効果があるんですね。
もしあなたが特定の場所やイベントで眠さを感じる場合、二酸化炭素濃度を疑ってみてください。 空気を入れ替えるだけで解決するかもしれませんよ。
ただ窓のない会議室などでは換気が難しいかもしれませんね。 そういった場合は空気清浄機や観葉植物を置いておくと良いでしょう。
しかし自分の権限が及ばない場所や予算の都合でどうにもならないこともあります。 そんな場所では自力で何とかするしかないですね。せっかくなので眠くなった時の対処法をまとめておきます。
眠いけど起きていなければならない時の対策
部屋を換気する
前項で説明した通り、二酸化炭素濃度の高い環境は眠気を誘発します。 対策としては小まめな換気、空調、植物の設置などが良いでしょう。
換気が難しい環境であれば休憩中に新鮮な空気を求めて散歩に出かけるのも良いでしょう。 脳が酸素を取り入れることでスイッチを入れることができます。
カフェインを飲む
カフェインには言わずと知れた覚醒作用があり、眠気を抑えてくれます。 コーヒー、紅茶、栄養ドリンク、錠剤などに入っているので、必要に応じて摂取すると良いでしょう。
飲み物からのカフェインは大量に摂取することは難しいですが、錠剤であれば無理なく大量のカフェインを摂取することも可能です。 どうしてもやらなくてはならない事があるけど眠くて仕方ないなんて時にはとても役に立ちます。 ただしカフェインの取り過ぎには問題もあるので、錠剤は用法用量を守って正しく使いましょう。
体を動かす
椅子に座ったままじっとしていては体も脳も休憩モードに入ります。 そのままでは眠ってしまうので、そんな時には軽い散歩にストレッチや体操などをして少し体を動かしてみましょう。
ちなみに人は立ったまま眠ることはできません。 どうしようもなく眠いけど起きていなければならない時は、座らずに立ち続けてみるのも良いかもしれません。
さっさと寝る
眠くなったら寝る。当たり前の対処法です。 上記に書いたものは結局その場しのぎの対処であり、根本的な問題の解決にはなりません。
眠気を感じるという事は脳が睡眠を欲しているという事です。 さっさと寝ましょう。
休憩時間に10分程度眠るだけで随分とスッキリできます。 10分の睡眠では脳が休憩できないのでその場しのぎではあるのですが、超短時間の睡眠でも存外頭がすっきりします。 昼休みにひと眠りして午後を迎えるのも良いでしょう。