禁止されるとやりたくなる「カリギュラ効果」

特に興味はないことでも、禁止されていると何だかやってみたくなります。 普通に置いているだけなら読むことがない本でも、「読まないでください」と書いていると何だか読みたくなりますよね。

このように禁止されることでむしろ興味がわいたりやってみたくなったりすることを「カリギュラ効果(心理的リアクタンス)」と言います。 人の心は厄介なものですね…。

カリギュラ効果とは

人は自由を制限されることに対してストレスを覚えます。 強制されたり、妨害されたり、禁止されたりしたくないと考える訳です。

自由の制限により生まれたストレスに対して、心の中では反発作用が起こります。 それは手抜きする、不本意な態度を露わにする、指示に逆らう、妨害を押しのける、禁を破るなどの行動に繋がります。

簡単に言えば人は強制されたことに逆らいたくなるということです。 これを学術用語で心理的リアクタンス、俗語でカリギュラ効果と言います。

カリギュラ効果の由来は映画「カリギュラ」

カリギュラ効果は1980年頃に上映されたイタリア・アメリカの合作映画「カリギュラ」が由来です。 この映画はローマ皇帝カリギュラを題材にした、歴史ドラマポルノ映画です。

カリギュラは作中の暴力や性的な描写により、いくつかの国や地域で上映が禁止されました。 マサチューセッツ州ボストンもまた、そんな地域のひとつでした。

ボストンは規律の厳しいピューリタンによって作られた都市で、特に19~20世紀中頃は性・暴力・下品な内容を持つ作品に不寛容な風潮がありました。 「Baned in Boston(ボストンでは禁止)」という性的なものや下品なものを揶揄する慣用句が生まれたほどです。

しかし上映禁止措置によってカリギュラは話題となり、余計に人々の興味を惹くことになりました。 こうして「カリギュラ効果」という俗語ができたのです。

とても身近な心理的リアクタンス

心理的リアクタンスは自由が制限された時に起きる心の反発作用です。 大仰に聞こえるかもしれませんが、些細な反発は身近な場所で日常的に起きています。

日常的に起きている心理的リアクタンスを見てみましょう。

本や映画の宣伝文句

本や映画の宣伝にて「決して、ひとりでは見ないでください。」とか「覚悟がある人だけ読んでください」といった、あえてお客さんを遠ざけるような文句を使う場合があります。

これは文字通り見られたくないのではなく、自由を制限することで反発作用を促し、逆に興味を持ってもらおうとしている訳です。

品薄になると買いたくなる

全く買う気がない商品でも「売り切れ間近」とか「完売まであと10個」とか書かれていると何だか買いたくなってしまいます。 「売り切れ商法」「品切れ商法」「あおり商法」などと呼ばれます。

そのため意図的に出荷量をセーブし、常に品薄状態を保つ販売戦略もあります。 このような売り文句を見ても、あまり信用しないようが良いでしょう。

愛は障害がある方が燃える

男女二人の恋仲を周囲が引き裂こうとして、それがますます二人の恋心を燃やす結果になることがあります。 「ロミオとジュリエット効果」とも言われています。

あなたが二人の仲をどうにかしたい時は、無理矢理引き裂こうとするのはやめた方が良いでしょう。 それよりも二人の恋が醒める方向への誘導を試みましょう。

言われた事をやりたくなくなる

誰もが「ゲームを止めなさい」「部屋を片付けなさい」「勉強しなさい」などの小言を言われた経験があると思います。 目上からこう言われると一旦は従いますが、止めろと言われたことをすぐ再開したり、やれと言われたことをすぐ投げ出したりしますよね。

命令され続けるとやる気がどんどん失われ、逆に反発心が積み上がっていきます。 あなたが指示する立場の場合は、指示の仕方に気を付けましょう。

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