砂漠から脱出しろ！コンセンサスゲーム「砂漠からの脱出」

コンセンサスゲームとは課題を複数人の合意で意思決定するゲームです。今回お届けするのは「砂漠からの脱出」です。

コンセンサスゲームには「個人決定よりも集団決定の方が正確で有用」「考え方や価値観の違い」などを気付かせる狙いがあります。コンセンサスゲームとして複数人でするのも面白いですが、一人でもできるのでぜひ考えてみてください。

砂漠脱出に必要なアイテムは？

夏の朝、あなたたちを乗せた飛行機は急なトラブルにより、救助を要請する間もなく砂漠に墜落してしました。飛行機は大破・炎上して操縦士は焼死しましたが、あなたたちは何とか無事に脱出します。

墜落地点は本来の飛行コースから100kmほど離れており、突然の墜落なので管制塔には位置も事故があったことも知らせられていません。地図によると最も近い街までは110kmあります。

周囲はサボテンが生えているだけの不毛な砂漠です。この辺りは日中の気温が43℃まで上がり、地温は50℃にも達します。

あなたたちは飛行機が炎上する前に12個のアイテムを持ち出しました。この状況で生き延びるため、アイテムに優先順位を付けてください。

持ち出したアイテム

さてあなたたちは何を使ってどうすべきでしょうか。

その場で救助を待つか、街へ救助を求めに行くべきか方針を決める必要があります。

まず装備も水もない状態で砂漠を110km歩くのは無理です。順調に進んでも3日はかかる行程ですが、水1ℓでは早々に脱水症状になって終わりでしょう。サボテンから水がとれると思ったかもしれませんが、酸性度が高い上に多くの場合は毒を含みます。

対して救助が来るのは期待できます。救助要請も位置も言えないまま墜落しましたが、飛行機との交信が途絶え予定通りに戻ってこないことで異常事態と分かります。予定より100km外れたコースとは言え十分に捜索範囲内です。

なのでこの場で救助を待つ前提でアイテムに優先順位付けていきます。

鏡で反射させた光は数km先までも届きます。捜索隊に位置を知らせる最も優れたアイテムなので1位となります。

日光を遮るのに必要になります。コートなんて着たら暑くて死ぬと思うかもしれませんが、暑く乾燥した砂漠地帯では日光を遮る長袖の方が涼しいです。また日光による低温火傷を防ぐ役割もあります。

もし救助が難航して日を跨ぐことになった場合、夜の寒さから身を守ることもできます。

水は生き延びるために必須です。ただしそれ以上に救助隊に見つけて貰うことが重要なのでこの順位です。

夜に周囲を照らせる他、救助隊への合図にもなります。

パラシュートを拡げて救助の目印とします。

また直射日光を遮って日陰を作ることもできます。

砂嵐が発生した時に身を守ります。砂嵐が致命的な被害をもたらす訳ではありませんが、備えはあった方がいいですね。

銃声で救助隊に気付いて貰える可能性があります。

また危険な動物を追い払ったり射殺できるかもしれません。

このあたりから不要なアイテムになります。

街に向かうなら重要ですが、この場で救助を待つなら不要です。

街に向かうなら役立たないこともないですが、この場で救助を待つなら不要です。

なお砂漠は平坦で目印が少ないため航空写真から現在地を特定することが難しいです。そのため方位磁石より下となります。

食用動物が分かったところで捕まえるのは簡単ではありません。また砂漠での狩りは体力や水分を激しく消耗してしまいます。

アルコールには水分を排出させる作用があります。アルコール度数の高いウォッカでは水分が飲んだ以上に排出されてしまい、脱水症状になるだけでしょう。

怪我の消毒には使えるかもしれません。

塩を摂取すると血液濃度が上がって喉が渇き、やがて脱水症状となります。

すべてのアイテムにて、下記の模範解答とあなたの回答の順位差（絶対値）を出してください。

模範解答

たとえばあなたが化粧用手鏡を3番目とした場合、模範解答は1番目なので順位差は2となります。同様に全てのアイテムで順位差を出し、その総計が少ないほど模範解答に近い＝高得点となります。

コンセンサスゲームとしてプレイした場合、相談前後の点数にも着目してください。多くの場合は相談後の方が良い点数になるとされていますが、そうでもないこともままあったりします。

得点のポイントは救助を待つか街に向かうかの選択です。もし街に向かう選択をした場合、模範解答とのズレが大きくなって結果が振るわないことでしょう。