人間関係の基本は「適切な距離感を保つ」こと

人間関係はいつも人を悩ませるものです。 好きな人やウマが合う相手なら良いですが、世の中はそのような人ばかりではありません。

色々な人と適切に付き合うにはどうすれば良いかのと言えば「適切な距離感を保つ」ことに尽きます。 一緒に居たい人に近づき、そうではない人とは距離を取る。多くの人が当たり前にやっていることです。

人付き合いの距離を見極めよう

人間は好きな人には進んで何かやってあげたいと思う一方で、嫌いな人とは一緒にいるだけでイライラします。 これは本能的なものでありどうしようもないので、そんなものだと諦めましょう。

しかし生活する中で少なからず合わないとの付き合いが要求される場面もあるので、「嫌いな奴とは一切コミュニケーションしない」というのも現実的ではありません。 特に社会に出てからはそんな人付き合いが増えるので、若いうちから意識しておいた方が良いでしょう。

嫌いな人と仲良くするには内面ではイライラしながらも、表面的にはにこやかに振舞う必要があります。 しかしまあ、そんな無理が必要な関係は長続きはしませんよね。こんな関係はどちらか一方あるいは双方にストレスとなります。

学校では「誰とでも仲良くなりなさい」と言われるかもしれませんが、本当の意味で誰とでも平等に仲良くなることは不可能です。 表面的に取り繕うことは可能でも、合わない人間に無理に合わせるのはストレスにしかならず、やがて限界を迎えて関係が破綻します。

それではそんな人とどう付き合えば良いのかと言えば、適切な距離感を保つことを意識しましょう。 例えば嫌いな人でも1日に数分話すぐらいならそこまでの負担には感じませんよね。

「好きな人と近く、嫌いな人とは遠く」を基本に、人との距離感を大切にしましょう。

適切な距離感を保つための心がけ

自然な距離感を基準に考えよう

人は誰しも好きな人や気が合う人と一緒にいたいですし、嫌いな人や気が合わない人とは離れていたいものです。 そんなあなたの自然な感情は、他人との適切な距離感を知る大切な指標です。

まずはあなたの素直な感情のままに距離を取ってみましょう。 それがあなたの理想としている距離感です。

これを基準にして「近い人は若干遠く」「遠い人は若干近く」を心がけてみてください。 そうすれば無理のない範囲で色々な人と交流できるようになります。

相手の距離感も尊重しよう

距離感は一方的なものであってはいけません。 いくら自分が相手の事を好きで一緒にいたいと思っていても、相手も同じだとは限りません。

距離感は自分と相手が望む距離のうち、遠い方に合わせるよう意識しましょう。 それ以上近づけばどちらかにストレスが貯まってしまいますからね。

人間関係がおかしくなったら距離を取ろう

仲の良い相手でも付き合ううちに人間関係がおかしくなることがあります。 関係がマンネリしたり、距離が近くなりすぎて嫌気がしたり、時には喧嘩になることもあるでしょう。

そんな時には一旦距離を離すことを意識してみてください。 少し時間を置くだけで、頭をクールダウンして再び元の関係に戻ることができます。

なおこの際に特定のグループとしか付き合いがないと、孤立して浮いてしまう可能性が高いです。 それを避けるためにも、普段からなるべく多くの人々との付き合いを心がけましょう。

距離感を変えたければ自分が変わろう

自分は相手ともっと仲良くしたいのに、相手はそうでもないことがあります。 この時に相手をどうこうしようとする人がいますが、それはやってはいけないことです。 まず変わるべきは自分です。

相手を気遣う、相手を尊重する、相手の興味がある事を調べる、相手と趣味や話題を合わせるなどして距離感を近づけられるように頑張りましょう。 ただいくら努力しても相手が望まない事もあるので、そんな時は諦めが肝心です。

まるで恋する女の子のように見えるかもしれませんが、これはおっさん同士でも必要なことです。 おっさんはこの類のことを面倒くさがるという点では、むしろおっさんにこそ必要な心構えなのかもしれません。

嫌いな人とは最低限の関係を心がけよう

合わない人や嫌いな人ともある程度は付き合う必要はあるかもしれませんが、最低限以上の関係を構築する必要はありません。 無理のない範囲で付き合うことを心がけましょう。

嫌な人とのやり取りはなるべく密度を高くして短時間で切り上げるのがコツです。 嫌なことはサクッと終わらせるのが基本ですね。

同じ趣味を見つけて、その範囲内でだけ付き合うのも一つの手です。 例えばあまり仲が良くない相手でも、スポーツを通してなら普通に遊べたりしますよね。 あるいはそれで互いの距離が近づくこともあるかもしれません。

ネットの人間関係も基本は同じ

twitterやfacebookの発信型のSNSは知らない人との絡み合いが出来るのが醍醐味です。 そうやって色々な人と通じることで新たな発見があったり知識や知見を得たりできます。

しかし簡単に意見を言えるSNSの弊害で、あまり絡みたくない人から絡まれることもあります。 いくら丁寧に対応しても一向に聞き入れてくれない人も少なくありません。

ネットにおいても人との距離感が大事なのは変わりありません。 ただ現実と比べて不特定多数との付き合いになりがちなので、気持ち突き放す感じで付き合う感覚が良いと思います。 どこの誰とも分からない人に気を遣う必要はさほどありません。

特にどこの誰かも分からない上に不愉快な相手なんて問答無用でブロックしていくのも手です。 そんな相手に構うのは時間の無駄ですからね。

リアルと比べてネットは直接自分の利害に繋がることが少ない分、適切な距離感はリアルと比べて遠くなるって事ですね。 あなたが大事にしたい相手であれば真摯に向き合うべきですが、どうでも良い相手にはどうでも良いなりの対応をしましょう。

eyecatch

外食で他人と同じものを頼むのも気遣い

eyecatch

「分からない事は質問してください」だけでは解決しない

コミュ力の記事

eyecatch

「分からない事は質問してください」だけでは解決しない

eyecatch

外食で他人と同じものを頼むのも気遣い

eyecatch

パソコンの故障時に見る「物の頼み方」の例

eyecatch

相手に気持ち良く会話してもらうための会話テクニック

eyecatch

相手に話が上手く伝わらない!そんな時はシンプルな会話を

HOME