ハイイログマ|クマ科最強の名高いクマ

ursus-arctos-horribilis
名称(学名)ハイイログマ (Ursus arctos horribilis)
身体体長:180~280cm / 体重:120~400kg
生息地北アメリカ大陸の森林や草原
食性雑食で魚・動物・果実・昆虫・人間の残飯など何でも食べる

ハイイログマの特徴

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ハイイログマは灰色の毛をしたクマが名前の由来ですが、白っぽいもの、黒いもの、茶色いものなど毛色は多様です。

英名では「グリズリー」と言いますが、こちらの方が通りがいいかもしれませんね。

クマ科最強はグリズリーかホッキョクグマと言われるほど大柄な体を持ち、獰猛な性格をしています。 とは言ってもホッキョクグマの方が一回り大きく、強さもそれに準ずると思うのですが…

本種はヒグマの亜種であり、同じくヒグマの亜種である北海道のエゾヒグマと近い種です。 しかし本種の方が大きく強く獰猛で、エゾヒグマがほとんど狩りをせず死肉を食べるぐらいなのに対し、本種はシカやバイソンなどを積極的に捕食します。人が殺される事故も後を絶ちません。

力が強いのはもちろん走る速度も速く、時速50kmものスピードで駆け回ります。 また若い小柄な個体は木登りも得意です。

ちなみに他のクマにも共通して言えることですが、成長して重くなると木に登らなく(登れなく?)なります。 もし巨大なクマに遭遇したら樹上に逃げるのがいいかもしれませんね。逆に小柄な種は普通に木登りが得意なので要注意です。

生息域の食物連鎖の頂点に立っているハイイログマですが、やはり天敵は人間です。 環境を壊されたり駆除されたりして数を減らし、生息数の減少が懸念されています。

ハイイログマの生態

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生息地

北アメリカ大陸の西側に広く生息しています。 森林や草原などで単独で生活していますが、エサが豊富な場所では沢山集まる姿を見ることもできます。

普段の生活

雑食ですが、普段は果実や木の根などの植物を主に食べています。 他にも昆虫、ネズミ、シカ、バッファローなど割となんでも食べます。 特に遡上してきたサケを集団で狩る姿は有名です。

冬は活動せずに斜面に掘った穴の中でじっとして冬ごもりします。 なので秋は冬ごもりに備えて活発に採食して脂肪を蓄えます。

繁殖と成長

6~7月に繁殖期を迎え、半年ほどの妊娠期間を経て2子前後を出産します。 出産は冬ごもりの穴の中で行い、暖かくなるまで授乳して育てられます。

春になると母グマと子グマが巣から出てきて、それから2年半ほどかけて子育てが行われます。 子はその後独立し、4~6歳で成熟します。寿命は20年ほどです。

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