オコジョ|可愛い見た目の獰猛なハンター

Mustela erminea
名称(学名)オコジョ (Mustela erminea)
身体体長:20~30cm / 体重:200~300g
生息地ヨーロッパ、北米、アジア
食性肉食

オコジョの特徴

Mustela erminea

オコジョは丸い顔と耳をしているやや小柄なイタチの仲間で、日本ではヤマイタチやエゾイタチと呼ばれることもあります。 長い胴と短い脚が特徴で、夏毛は茶色い背に白い腹ですが、冬毛になると全身白くなります。

イタチにしてはやや小柄な方で一見すると可愛いですが甘く見てはいけません。 イタチは体格の割に強い動物で、オコジョも自分より大きな獲物を捕食することもあります。ネズミ、鳥、ノウサギなどの動物を狩って食べる立派なハンターなのです。

前足と比べて長い後ろ足を活かしてピョンピョンと飛び跳ねることができ、狩りの際には獲物の周りで飛び跳ねたり転がりまわったとまるで踊るかのような動きをします。 獲物がそれに気を取られて隙を見せると、一気に襲い掛かって首筋を噛んで仕留めてしまいます。 この一連の行動は「死のダンス」と呼ばれています。

愛玩動物のような見た目とは裏腹に立派な肉食獣なのです。 気性も荒いので見かけても近づかない方が良いでしょう。

ネズミやウサギをよく食べるため、害獣を駆除してくれる益獣として重宝される面もあります。 オコジョを見かけたら近くに何かしら獲物がいる可能性が高いので、刺激せずに上手く付き合いましょう。

オコジョの生態

Mustela erminea

生息地

北緯45℃以上のヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸などに生息しています。 木の穴や岩陰の巣穴を拠点として山林、森林、草原、人家近くなどで活動します。

普段の生活

日中にも活動しますが基本的に夜行性で、夜に採食活動を行い日中は巣で休息します。

肉食で主にネズミを狩って食べる他、昆虫、カエル、鳥、哺乳類なども食べます。 時に自分の10倍以上の体重を持つウサギを狩ることもある優秀なハンターです。

繁殖と成長

胎生で夏に交尾を行いますが遅延着床にて妊娠は春となり、1か月の妊娠期間を経て4~6匹の子を産みます。 育児はメスのみで行い、子は3か月ほどで独立します。

1年で成熟し、寿命は4~6年ほどです。

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