グリーンバシリスク|想像上の怪物にちなんだ名前

basiliscus-plumifrons
名称(学名)グリーンバシリスク (Basiliscus plumifrons)
身体体長:60~70cm / 尾長:30~35cm
生息地中央アメリカの熱帯雨林の水辺
食性肉食寄りの雑食で昆虫や小動物、果実などを食べる

グリーンバシリスクの特徴

basiliscus-plumifrons

グリーンバシリスクはその名の通り緑色の体を持ったイグアナです。

バシリスクと言えば想像上の怪物に同じ名前のものがいます。 軽く紹介すると、頭に鶏冠を持ったヘビのような姿をして、その匂いだけでヘビを殺し、吐いた息は炎となり、目を合わせれば石化し、バシリスクが通った跡に触れるだけで死ぬ怪物です。「僕の考えた最強のモンスター」か何かですかね。

さて、トカゲのバシリスクには当然そのような非常識な能力は備わっていません。というか毒すら持っていません。 しかし「頭に鶏冠を持ったヘビのような姿」…あれ、コイツのことじゃないですか。 という訳で怪物バシリスクから名を貰ってバシリスクと命名されたのです。

グリーンバシリスクの生態

生息地

中央アメリカの熱帯雨林の水辺の樹上で生息しています。 肉食寄りの雑食性で、昆虫類、小型動物、果実などを食べています。

他のバシリスクは茶色っぽい体をしていますが、グリーンバシリスクは名前通り緑色をしています。 幼体の頃はやや茶色っぽいですが、成長するにしたがって鮮やかな緑色になります。

オスは成長するにしたがって、頭・背中・尾にあるクレストというトサカのようなものが発達するのが特徴です。 クレストはメスにもありますが、あまり大きくはなりません。

普段の生活

大きさの割に体重が軽く、水の上を後ろ足で立って走ることがあります。 普段は水の上にある木の上などにいて、危険が迫ると樹上から水上に飛んで、そのまま水上を走ったり水中に飛び込んだりして逃げます。水泳や潜水も得意です。

後ろ足の長い指は間に皮膚があり、ちょうど忍者が水上を渡る際に使っていた水蜘蛛のような役割をします。 このおかげで水上を何メートルも走ることができるのです。

繁殖と成長

繁殖期にメスは15~20個の卵を産みます。 卵は2ヶ月程で自然に孵化し、幼体は産まれてすぐに活動を始め、1年半で成熟します。寿命は10年ほどです。

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