ウミイグアナ|海を泳ぐ珍しいイグアナ

amblyrhynchus-cristatus
名称(学名)ウミイグアナ (Amblyrhynchus cristatus)
身体体長:1.2~1.5m / 体重:1.5kg
生息地ガラパゴス諸島の海辺
食性草食寄りの雑食で、海藻やたまに肉を食べる

ウミイグアナの特徴

amblyrhynchus-cristatus

ウミイグアナは元々は陸上で生活していたものがガラパゴス諸島に流れ着き、そこで進化して海に潜るようになったと言われています。 その名の通り海中に潜って泳ぐのですが、爬虫類は体温を調整できないので普通は積極的に海に入りません。 ガラパゴスの海は冷たいので尚更です。

尻尾をくねらせて泳ぎますが、推進力を得るために尻尾は丸くなく平べったい形になっています。 魚のヒレのように使うことで水中で推進力を得ている訳です。

ウミイグアナは海岸で体を温め、海に入って海藻を食べ、海から上がってたらまた体を温めと頻繁に日光浴することで体温を保って何とかやっていけるようです。 海藻を主食にしている脊椎動物も珍しいのですが、他の動物が食べない海藻をエサにすることによってウミイグアナは繁栄しました。

今ではガラパゴス諸島に70万匹ものウミイグアナが生息するまでになりました。 ガラパゴス諸島の代表的な変な生物のひとつですが、実は割と合理的な進化を遂げているのです。

ウミイグアナの生態

amblyrhynchus-cristatus

生息地

ウミイグアナはガラパゴス諸島の海辺に生息しています。 体温調整できない爬虫類でありながら冷たい海に入って海藻を食べるので、1日の多くを体温調整に費やします。

普段の生活

朝には日光浴で体温を上げてから、海に入って海藻を食べます。 なんと20分も潜り続けることができますが、体温の関係で1日1時間ほどしか入っていられません。 陸に上がると冷えた体を温めるため日光浴します。

繁殖と成長

1~2月ごろに繁殖期となり、オスはメスを巡って争います。 繁殖行為の後、1~4月ごろに産卵期を迎え、メスは砂地に穴を掘って2~5個の卵を産みます。 子は卵から孵るとすぐ活動を開始し、数年かけて成熟します。寿命は10年ほどです。

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