しりとり必勝法-特定の文字をひたすら攻めよう
しりとりは得意でしょうか? 普通にやっていると勝負が付く前に日が暮れるようなゲームですが、中には嫌に強いヤツもいますよね。
しりとりの達人相手に勝つのは大変ですが、普通の人相手ならちょっとしたコツを知るだけで勝率は跳ね上がります。 そんなしりとり必勝法を伝授しましょう。
しりとりの基本方針
しりとりに勝利するのに必要なのは単語量ですが、全体の単語量を増やすは結構大変です。 日本語の頭文字は濁点を含むと100語以上存在するので、各文字の単語量をたった1つ増やすのに100語も覚えなくてはなりません。 やってられませんね。
なのでもっと賢く強くなりましょう。 漫然と単語を覚えるよりも、「特定の頭文字で始まる・終わる単語」を覚える方が良いです。
単語力のある文字を作ろう
相手が自分の倍の単語量を持っていた場合、何も考えずに勝負をすれば当然あなたは負けてしまいます。
しかし貴方が「る」に限っては相手を遥かに上回る単語力があったとしたらどうでしょうか。 ひたすら「る」が消費されるように勝負を運べば、勝算があるように思えますよね。
しりとりは「相手よりも単語量の多い文字で戦う」ことが重要なのです。
ただし単語量が沢山ある文字はお勧めできません。 例えば「か行」や「さ行」の単語は膨大な数があり、特に意識していなくても覚えている単語数は相当なものになります。
いかにあなたがこの辺りの文字で始まる単語を熟知していても、しりとりをしている間に日が暮れて勝負は流れてしまうでしょう。
ある程度のしりとり力を持つ者同士が戦う場合、「る」「り」「ず」「ぷ」などその頭文字から始まる単語が少ない場所で削り合いが起こります。 その中で自分が得意で相手が苦手な頭文字を探り、自分が有利な場所で削り合いを続けて勝利するのがしりとりの基本戦略となります。
自分の得意な文字で戦おう
貴方が「る」で勝負したい場合で考えてみましょう。
まず相手に「る」を振り続けるには「るで終わる」単語を沢山覚える必要があります。 そうすれば相手の意図に関係なく「る」を削ることができますからね。
また相手が「る潰し」に乗ってくる可能性もあります。 削り合いの末に自分の単語が先に尽きてしまっては話にならないので、「るで始まる」単語も覚えておきましょう。
更に「るで始まり、るで終わる」単語を覚えておけば、より速く削ることが出来ます。 その文字で勝負をかける気ならば、積極的にぶつけていくと良いでしょう。
そんな訳でしりとりに必要なのは「特定文字の単語量を増やし、その単語で戦うこと」です。
こればっかりは頑張って覚えるしかありませんが、漫然と色々な単語に手を出すよりは遥かに手っ取り早い上達方法でしょう。 それでは以上を踏まえて具体的な戦術を考えてみましょう。
しりとり戦法
必殺「る攻め」
「る攻め」はしりとりにおいて割とメジャーな戦術です。 しりとりに強くなりたいと考える人が最初に辿りつく戦法の一つと言えます。
日本語は「る」で終わる単語が沢山ある一方で、「る」で始まる単語はそれほど多くありません。 つまり「る」で戦うことを強要しやすく、かつ「る」の単語力が勝負をそのまま決めることに繋がります。
更に「る受ける攻め」も意外に豊富です。 「ルール」「ルー」「るる」「ルシール」「ルオール」「ループコースパズル」などをぶつけていけば、すぐに単語が枯渇することでしょう。
ただし有名な戦術であることの弊害で、相手も得意としている・受けを承知している可能性も高いです。 「る」はあくまで受けとして単語を覚え、他で勝負するのも手かもしれません。
返し技「る受け」
「る攻め」がメジャーであることを逆手に取った戦術が「る受け」です。
相手が「る攻め」で来ると分かっていれば、そこから別の難しい文字に流して戦うことが可能です。 もちろんそういった単語力が求められますが、相手に強いプレッシャーをかけられる手です。
ただ受け技は覚えるべき単語が相手によって変わるので、メタを張れない相手には使いにくい手です。 とりあえずはメジャーな攻めである「る」「り」「ず」「ぷ」辺りを想定して組んでおくと良いかもしれません。
奥義「ん攻め」
しりとりにおいて、対策をしていないと絶対に負ける奥義があります。 その分からん殺しの必殺技こそが奥義「ん攻め」です。
世界には「ん」で終わる単語は数多くあれど「ん」で始まる単語はほとんどありません。 普通に暮らしていたら耳にするのはせいぜい1単語2単語ぐらいでしょう。
あなたの周りの人に「ん」で始まる単語を言わせてみてください。 「ンジャメナ」「ンゴロゴロ」は有名なので出てくるかもしれませんが、多くの人はそれで終わりです。 そんな「ん」の語彙力の少なさに付け込んで勝つのが「ん攻め」です。
「ん」で始まる単語には以下のようなものがあります。 この戦法を知らない人相手であれば、3つも覚えておけば十分勝てるでしょう。
- ンジャメナ(チャド共和国の首都)
- ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア連合共和国の自然保護域)
- ンデベレ族(アフリカの部族)
- ンドレ(料理)
- ンビラ(アフリカの民族楽器)
- ん廻し(落語の演目)
「ん攻め」の前にルール変更しよう
しりとりは「ん」で終わる単語を言ってしまうと負けになるルールです。 なので「ん攻め」をするには、ゲームの決着を以下に変えるよう提案してください。
ルール変更
返しの単語が思いつかない場合はパスして、その上で相手が回答できれば勝ち
このルールはローカルルールの一つで、一見するとおかしいことは言っていないように見えます。 しかしこのルールこそが「ん攻め」解禁の狼煙となるのです。「ん」で終わる単語を言っても負けにならなくなるのですからね。
「ん攻め」で勝利を掴め!
「ん攻め」を極めれば、あなたは労せずしてクラスのしりとり王者となるでしょう。 この戦法を知らない相手なら敵ではありません。
しかし慢心は禁物です。 一度この手を使うと相手も同様に「ん攻め」を学習してきて、泥沼の戦いが始まります。
「ん攻め」を知る者同士の戦いは、結局いつもの削り合いが「ん」で起こるだけです。 しかし他の文字に比べて圧倒的に単語数が少ないので、「ん」で始まる語彙力がしりとりの勝敗を分けることになります。
しりとり王者の座を守りたいなら、頑張って「ん」の語彙力を高めましょう。 そうでもないなら、まあ適当で良いんじゃないでしょうか。