ネコ好きがネコに嫌われ、ネコ嫌いがネコに好かれる理由
インターネットにアップされる動物の画像や動画はネコが一番多いそうで、ネコ好きの数は相当多いと思われます。 しかしネコ好きが必ずしもネコに好かれる訳ではなく、ネコはむしろネコ嫌いの側に行くことで有名ですね。
なぜネコが好きなのにネコから好かれないのかと言えば、ネコの気持ちを理解せずに自分の気持ちを押し付けているからです。 なんだか男女が別れる時の理由みたいですが、まあ相手が動物でも同じなのです。
ネコ好きはネコに嫌われる?
私は犬派でありネコにそれほど強い思い入れはありませんが、それでもネコがよく寄ってきます。 そんな私を見た自称ネコ好きに「どうすればそのようにネコが寄ってくるのか教えてくれ」と頼まれる機会があり、まずは自称ネコ好きの愛猫行動を観察することにしました。
ネコ好きは「ネコちゃん!ネコちゃん!」と寄っていき、ネコを捕まえました。 そして全身をマッサージしながら目と目を合わせて会話を試みていました。 そんな状況でネコは心底迷惑そうにしながら何とか逃げ出そうともがいていました。
この一連の行動を見ると、確かにネコが好きなんだろうことは分かります。 しかしながら自分の気持ちを一方的に押し付けているだけで、ネコの気持ちを全く考えていないと言わざるを得ません。
自分の好意を相手に伝えるには「自分のやりたい事」ではなく「相手がして欲しい事」をしなくてはなりません。 このようなネコ可愛がりは見ず知らずのネコにとって迷惑極まりないものです。ネコの習性を理解して適切な関係を構築するように努力しましょう。
ネコに好かれるために気をつけること
目を合わせない
人と話す時には「相手の目を見て話しましょう」と教えられます。 そのせいか動物とコミュニケーションを取る時にも目を見て話す人も少なくありません。
しかし多くの動物にとって見ず知らずの相手と目を合わせるのは挑発的な行為に当たります。 まあこの辺は人間だってそうですよね。知らない他人が自分の目をじっと見てきたら「何だコイツ!?」となります。
人間と関係の深いペットなら事情を汲んでくれたりもしますが、親しい間柄でない限りはあまり気持ちの良いことではないでしょう。 動物と目を合わせるのは敵意の表れと判断されるので止めた方が良いです。
こちらから寄っていかない
ネコは基本的に単独で過ごす動物です。 メスを中心とした家族単位の群れを作ることもありますが、群れとして過ごす時間はそう長くはなくちょっと集まって散っていきます。 だから性格的に一匹狼な側面が強いです。
だからこちらから寄ってはいかず、向こうから来るのを待ちます。 ネコから2mほど距離を空けた所に座って暇そうにしていましょう。 ネコにその気があれば勝手に寄ってきますし、そうでなければ構って欲しくないと考えているという事です。
こちらには用がないのに擦り寄ってくる存在は鬱陶しいものです。 こちらの事情を汲ませるのではなく、向こうの事情に合わせましょう。
ゆっくり動く
人間はネコにとって巨大な動物であり脅威…とは言いませんが、せわしなく動いては目障りです。 もしかすると「攻撃を加えようとしている」と見られるかもしれません。
なのでネコの近くではゆっくり動きましょう。 俊敏に動くのはある程度仲良くなって遊ぶ間柄になってからの方が良いでしょう。
うるさくしない
ネコはネズミの立てた物音を逃さないために耳が発達しており、小さな物音も逃しません。 そんなネコに対して大声で話しかけてはうるさく思われてしまうでしょう。
ネコには静かに語り掛けましょう。
ネコに好かれる・嫌われる理由
ネコ好きがネコに嫌われてネコ嫌いがネコに好かれる理由はもう分かりますよね。 ネコ好きの取る行動がネコに嫌われるもので、ネコ嫌いの取る行動がネコに好かれるものだからです。 本当の意味でのネコ好きはネコのことを考えた上で弁える人も沢山いますけどね。
特に幼い子どもは上記のようなネコがいやがる行動を取る傾向が見られ、好意を伝えようとして嫌われてしまいます。 そんな子を見かけたら「それはネコにとって嫌なことなんだよ」と正しい付き合い方を教えてあげましょう。
「相手の求めるように振舞う」のはコミュニケーションの基本です。 自分がやりたいように好意を伝えるのは独りよがりな行為でしかありません。 人間同士ならある程度は言葉でフォローすることもできますが、ネコとは言葉が通じませんしね。
そんな訳でネコに好かれたければネコに好かれる行動を取りましょう。 逆にネコ嫌いの人はあえてネコ可愛がりをすると良いかもしれませんね。