ノンカロリーにはカロリーが、ノンシュガーには砂糖がある

woman

体重や健康が気になる人の味方がカロリーや糖分が控え目の食品です。 特に若い女性はノンカロリー・ノンシュガー食品を選んで食べている人も多いのではないでしょうか。

しかしこのノンカロリーやノンシュガーと言った表記、必ずしもカロリーや砂糖が入っていない訳ではありません。 この表記はカロリーや砂糖が少量しか含まれていない場合にも使うことが出来るのです。

カロリーに関する表記

non-calorie

カロリーとはエネルギーのことであり、当然ながら生命活動には欠かせません。 しかし取り過ぎると脂肪となって蓄えられ太ります。

1日の摂取カロリーの目安は成人男性が2200~2800kcal、成人女性1800kcal~2400kcal程度と言われています。 それを踏まえてみていきましょう。

ノンカロリー(カロリーゼロ)とは

ノンカロリー(カロリーゼロ)とは、食品100gまたは飲料100ml中に含まれるカロリーが5kcal未満であることを示す表記です。 大抵のノンカロリー食品には少ないながらもカロリーは含まれているのです。

しかしまあ、100g・100mlに5kcalぐらいなら誤差の範囲ではあります。 ご飯一膳で235kcalなので、ノンカロリー食品でご飯一膳分のカロリーを摂取するのはまず無理です。

ただしノンカロリーを過信して摂取し過ぎると、積もり積もってそれなりのカロリーになる場合があります。 1kg食べたり1ℓ飲んだりすると、ノンカロリーでも50kcal近くになる場合もあります。

「ノンカロリーだからいくら飲み食いしても問題ない!だから一杯食べよう!」とは考えず、あくまで通常の飲食の代替として考えましょう。

カロリーオフとは

カロリーオフとは、食品100gまたは飲料100ml中に含まれるカロリーが20kcal未満であることを示す表記です。 一見少ないようにも見えますがそれなりのカロリーが含まれています。

大量に飲食しない限りは問題になるカロリー量ではありませんが、1kg食べたり1ℓ飲んだりすると50~200kcalは摂取してしまうことになります。 ご飯やおやつの代替するならともかく、普段の食事に加えてカロリーオフだからと毎日摂取するのはあまりお勧めできません。

ちなみに1日の摂取カロリーが恒常的に200kcal増えた場合、大雑把な計算ではありますが体重が5~8kg程度増えます。 カロリーオフなのになぜか太ったなんてことになった場合、一度自分が飲み食いしているのもののカロリーを確認した方が良いでしょう。

砂糖に関する表記

non-sugar

糖分もまた活動に必要な栄養であり、特に脳はブドウ糖しか栄養にできません。 不足すると筋肉が分解されたり脳が働かずにボーっとするなどの悪影響があります。

しかしながら人体は炭水化物を体内で糖にできるので、普通に食事をしていれば不足することはまずありません。 スポーツや肉体労働など激しく体を使う人でない限りは、積極的に摂る必要はなかったりします。

WHOによると砂糖は1日に25g以内に抑えるのが健康上好ましいとされています。 それを踏まえてみていきましょう。

ノンシュガー(無糖・シュガーレス)

ノンシュガー(無糖・シュガーレス)とは、食品100gまたは飲料100ml中に含まれる砂糖が0.5g以下であることを示す表記です。

よほど大量に飲み食いしない限りは問題ない程度の含有量です。 ただ1日の摂取量目安との比で見た場合、ノンカロリーが5/2000だったのに対してノンシュガーは5/250です。 ノンシュガーだからと言って摂取し過ぎるのは禁物でしょう。

また無糖に砂糖が含まれているということは、飲んだ後にそのまま寝ると歯の雑菌が活動して酸を生成します。 寝る前に無糖飲料を飲んで「無糖だから歯磨きはいいや」とそのまま寝てしまうと、雑菌が歯を溶かし放題なので注意しましょう。 せめてうがいはしておきたいですね。

糖質ゼロ

含有量に関してはノンシュガーと同様で、食品100gまたは飲料100ml中に含まれる糖質が0.5g以下であることを示す表記です。 ただし糖質には糖類に加えて多糖類(でんぷんなど)や糖アルコール(キシリトールなど)なども含まれるため、ノンシュガーよりも厳しい基準であると言えます。

微糖(低糖・糖分カット)

微糖(低糖・糖分カット)とは、食品100g中に含まれる砂糖が5g以下、または飲料100mlに含まれる砂糖が2.5g以下であることを示す表記です。

微糖の飲食物は一見すると健康に良さそうに聞こえますが実はそんな事ありません。 例えば微糖のコーヒーを500ml飲んだ場合、それだけで1日の目安の半分もの砂糖を摂取してしまいます。

度々言われることではありますが、普通のジュースやアイスなどに含まれる砂糖の量は相当なものです。 通常のコーラの場合350ml缶に含まれる砂糖の量が35gと、これだけでWHOの定める摂取目安を超えてしまいます。 ジュースの中では比較的糖分の少ないスポーツドリンクですら500mlに20gもの糖分を有しています。

スポーツドリンクは激しい運動や肉体労働などで体が消耗した時に飲むために作られているので、大して運動しない人が大量に飲むと糖分過多で大変なことになります。 スポーツドリンクを常飲していたら糖尿病になったなんてのもよく聞く話です。

健康のことを考えた場合微糖の飲物もあまり口にすべきではなく、ましてや普通のジュースなんてもってのほかなのです。 飲むとしても起床後や運動後のタイミングだけにする、飲む量を決めてコントロールするなどの節制が必要です。

以上ノンカロリーやノンシュガーでも油断できないよという話でした。 時間があるなら一度自分が1日に摂取するカロリーや糖分がどうなっているのか、調べてみると良いでしょう。 健康的に過ごしていたつもりでも実際に計算してみると酷いことになっていた人もいるようですよ。

eyecatch

国の経済力をビッグマックで測る「ビッグマック指数」

eyecatch

かつお節の「雄節」と「雌節」の違いは性別ではなく部位

食べ物の記事

eyecatch

飲みかけのペットボトルは雑菌の温床になる

eyecatch

お好み焼き定食がおかしいなら、餃子定食もおかしい

eyecatch

腸まで食べられる魚とそうでない魚の差

eyecatch

スーパーの卵を温めても孵化しない理由は無精卵だから

eyecatch

料理の添え物パセリ、実はすごい栄養価

eyecatch

かまぼこに板が付いているのは吸湿・保湿のため

食べ物の記事一覧HOME