ビジネスシーンでよく使われる「カタカナ語」まとめ

ビジネスシーンにおいて、時折意味不明なカタカナが飛び交う事があります。 「この案件プライオリティ高くなったからA君追加アサイン、こっちは無期限ペンディングされたから一旦オミットね。」と言われても「何言ってんだコイツ」と思う人は多いことでしょう。

そんなよく分からないけど耳にする機会のある、ビジネスシーンカタカナ語を集めてみました。 今後定着するのか淘汰されるのかは分かりませんが、軽く覚えておいて損はないと思います。

アグリー

アグリーは「賛成」の意で、使い方もそのままです。

例:その意見にアグリーです。
例:それにはアグリーできません。

agreeの反対語はdisagreeですが、賛同できない時にディスアグリーとは言いません。 例文のように否定アグリー形を使います。

「賛成」「反対」の方が分かりやすく、存在意義が意味不明なカタカナ語です。

アベイラビリティ

アベイラビリティは「可用性」の意で、人の予定が空いているか、商品在庫が残っているかなどを確認する際に使います。

例:今週のアベイラビリティは?

元はIT用語と思われ、そちらではシステムの稼働率を示す指標です。 初めて「今週のアベイラビリティは?」と聞かれた時は、限界連続稼働時間でも聞いてんのかと思いましたね。

アサイン

アサインは「割り当てる」「任命する」の意で、主に仕事に人員を割り当てたり、役職や役割に任命する際に使います。

例:この案件のプロジェクトリーダーに彼をアサインしたい。

反対語は「リリース」ですが、アサインをしょっちゅう使う一方でリリースはそれほど使いませんね。 役割の終わりに興味はないということでしょうか。

アジェンダ

アジェンダは「議題」「予定」の意です。 会議や打ち合わせの際に使う、目的・論点・議題などをまとめた目次的なものを指すことが多いですかね。

例:こちらが会議のアジェンダとなります。ご一読ください。

アジェンダには認識を共有し会議の焦点を定める役割があります。 事前にアジェンダを参加メンバーが共有しておくことで、会議はぐっと有意義なものになるでしょう。

ウィンウィン

ウィンウィンは「win」を2回続けたもので、双方に得がある場合に使います。

例:この契約は私たちにとって、お互いウィンウィンの内容です。

ただ「ウィンウィン」を言い出した方の利益が大きい場合が多いような気がします。 相手がこれを言い出したら注意した方が良いかもしれません。

エビデンス

エビデンスは「証拠」「根拠」の意で、議題の根拠となる論文、データ、テスト結果などのことです。

例:こちらがテストのエビデンスです。

日本語に置き換えることは可能ですが、そのまま置換して「こちらが証拠です」「根拠見せてください」などと言われると違和感があります。 カタカナ変換することで角が立たないようになっているのでしょうか。

オミット

オミットは「省く」「除外する」の意で、比較的どうでも良いことを省略したり、話が流れた時に使います。

例:その件はメリットが小さいからオミットされたよ。

ネガティブな文節で使われることが多いですが、日本語で「却下された」と言われるよりも若干マイルドな印象があります。 これも角を立たせないために使われているような気がします。

メリットやコミットと語感が似ているけど意味は全然違うため、聞き間違えるとエライ事になります。 個人的に根絶したい言葉です。

オンタイム(オンスケ)

オンタイムは「時間通り」の意で、予定通りいけるか微妙な時に時間通りに行うことを強調したい場合や、時間ぴったりを強調したい場合によく使います。

例:色々想定外の事象がありましたが、夜の作業はオンタイムで始めます。
例:遅刻ギリギリでしたが、オンタイムです。

関連して「オンスケ」という言葉もあり、こちらはスケジュール通りという意味です。

クライテリア

クライテリアは「基準」の意で、物事を判断する際の基準のことです。 基準は漠然としたものではなく、YesかNoで答えられる具体的なもので作られます。

例:漠然としているので、クライテリアを明確にしましょう。
例:クライテリアを満たしていますね。

不動産や金融など、格付けを行う業界でよく使われる言葉です。 私はあまり使わないので、いきなり言われると何のことだっけと、脳内に叫んでる犬のイメージが浮かんできます。

コアコンピタンス

コアコンピタンスは企業の中核となる「強味」の意です。 単なる長所ではなく、市場における比較優位性となるような強味のことを言います。

例:対外的に弊社のコアコンピタンスをアピールしましょう。

社員の多くは「こんなクソ企業に何のコアコンピタンスがあるんだよ」と思っていますが、本当に何もなければ早晩倒産します。 企業活動を続けられているのは、きっと何かしらコアコンピタンスを持ち合わせているからでしょう。

コミット

コミットは「約束」の意で、積極的に関わり結果を保証する時に使います。 某企業のCMは「結果にコミットする」というキャッチフレーズですが、これは「成功を約束する」的な意味になります。

例:契約して頂いた暁には、我々はプロジェクトにフルコミットします。

この言葉は相手の信頼を得る殺し文句ですが、もし約束を果たせなかった時には一気に信頼を失います。 それだけにあまり軽々に使って良い言葉ではありません。

コンセンサス

コンセンサスは「合意」「一致」の意で、全員ないしそれに近い一致を指します。 多数決でギリギリ過半数ぐらいが賛同している場合などは、あまりコンセンサスを得たとは言いません。

例:取引先に詳しく説明してコンセンサスを得ました。

「コンセンサスを得た」となったら、ほぼひっくり返ることはない前提で話が進みます。 何となく良さそうな雰囲気ぐらいで「コンセンサスを得ました」と言うと後々大変なことになる可能性があるので気を付けましょう。

コンプライアンス

コンプライアンスは「法令順守」の意です。 企業やビジネスマンが法律・業界・社会のルールを守って行動することを言います。

コンプライアンスは法律やルールよりも広い概念で、道徳や倫理にも及びます。 コンプライアンスを守るということは、規則正しく信用される企業であるということです。

例:弊社はコンプライアンスを遵守しております。

コンプライアンス遵守は綺麗ごとのようにも見えますが、遵守すれば企業の信頼や安心に繋がり、破れば取引先や顧客との関係に支障が出ます。近年は良くも悪くも一瞬で評判が伝搬するので、コンプライアンス遵守は重要性を増しています。

ジャストアイディア

ジャストアイディアは「思い付き」の意です。 その場で思いついた案を話す時の前置きに使います。

例:ジャストアイディアですが、こうしてみてはいかがでしょうか。

とにかくアイデアが欲しい時や、大枠の方向性を決めかねている時などは、ジャストアイディアな意見に助けられることも多いです。

シュリンク

シュリンクは「縮小」の意です。 市場や業界、商品やサービスのニーズが縮小していることを言います。

例:市場がシュリンクしている中で、会社が生き残るには一層の工夫が必要だ。

他にも部品などの「小型化」の意で使われたり、商品をピタッと「包装」する意で使われたりします。 業界によって使われ方が違う言葉です。

ソリューション

ソリューションは「問題解決」の意で、顧客の悩みや問題を解決します・解決できますという文句です。 「最適なソリューションを提供する」という文句をよく聞きますね。

例:IT技術を用いて、最適なソリューションをご提供いたします。

例えばITソリューションでしたら、経費削減したい顧客にIT活用の提案をしたりする訳です。 ITソリューションやソリューション営業など派生語の多い言葉ですが、ソリューションの意味を抑えておけば大よその意味は分かると思います。

ノマドワーカー

ノマドワーカーは「仕事場所を問わず自由に働ける人」のことを言います。 普通の労働者は毎日職場に行って働くのに対して、ノマドワーカーはノマド=遊牧民のように働く場所を自由に選べる人という訳です。

例えば自宅でPCを使ってプログラミングするプログラマーや、カフェでデザインをするデザイナーなどをノマドワーカーと呼びます。 この言葉に雇用形態は関係ありませんが、自己裁量の大きいフリーランスや自営業者のことを指す傾向があります。

ハレーション

ハレーションは何らかのアクションによって発生した「望まない悪影響」のことを言います。

例:些細なミスを放置した結果、システム全体にハレーションが起きてしまった

本来は写真や映像に強い光が当たると周辺が白くぼやけてしまうことを指し、転じてこのような意味になりました。 なおハレーションは和製英語であり、海外では通じません。

ファクトベース

ファクトベースは「事実を基に」の意です。 当たり前のことのようですが、僅かなノイズで判断が狂う場においては特にファクトベースが重要なため強調して使われます。

例:希望的観測が混じっているようなので、ファクトベースでお願いします。

特に営業はしっかりしたデータを提示せずに、希望的観測や回りくどい言い回しで宣伝してくることが多いです。 そんな雑音は要らんという時には「ファクトベースでお願いします」と言いましょう。

プライオリティ

プライオリティは「優先順位」の意です。 複数案件を並行して進める際などに、案件ごとにプライオリティを割り振って作業の進め方を流動的に判断します。

例:案件の期日が前倒しになったので、プライオリティを高くしてください。

基本的にプライオリティの低い案件など存在しないので、あってないもののように思えることがなくもないです。95%以上の案件がプライオリティ最高に設定されていたりすると、これ付ける意味あるのかと疑問に思ったりします。

ペンディング

ペンディングは「保留」「先送り」の意です。 諸事情によりその場で決断しない案件に対して使います。

例:この件は一旦ペンディングさせてください。

諸事情には「情報が足りない」「タイミングが悪い」「条件が満たされていない」「優先度が高くない」「やりたくない」など色々あります。 こんなのやる必要ないだろという案件をペンディングで塩漬けにし、そのまま有耶無耶にしてしまうこともしばしばあります。

また完全に破談となった案件に対して角を立てないために「ペンディングしましょう」と言うこともあります。 文字通りではない奥ゆかしい日本語をそのまま翻訳した形ですね。

まとめ

以上、ビジネスシーンでよく使われるカタカナ語でした。 他にもいくらでもあると思いますが、紹介しきるのは大変なのでこれぐらいにしておきます。

こういうのを見ると「日本語で言えよ!」と言いたくなると思います。 私もカタカナ語にあまり良い印象はありませんが、しかしこれらが使えなくなるとそれはそれで困るんですよね。

微妙に日本語と対応していなかったり、角を立てない言い回しとして使われたり、ウケが良かったりなど、カタカナ語が定着した理由はそれなりにあるように思えます。 もし本当に使えない・無意味な言葉であれば、こんなに広まらないはずですからね。

今後日本語として完全に定着するか、それとも死語になるのかは何とも言えませんけどね。積極的に使うかはともかく、頻出単語の意味ぐらいは抑えておいて損はないと思います。

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