昆虫や魚は死ぬとなぜひっくり返る?

セミは成虫になってからの寿命が1月ほどしかなく、8月の中頃にはひっくり返ったセミの死体を見かけます。

セミに限りませんが、大体の昆虫は死ぬとひっくり返ります。 バルサンを焚いて帰ってくると、家の中にいた虫が全部ひっくり返っていますよね。 なぜでしょう?

虫が死んだ時にひっくり返るのはあの姿が自然だから

実は昆虫にとって自然な姿勢は、ひっくり返ったあの姿なのです。 虫は重心が体の上方にあるため、突風に吹かれたりして回転すると生きていても腹が上になることもあります。

それではなぜ普段はうつ伏せ状態になっているのかと言えば、強靭な手足があるからです。 加えて昆虫の体重が軽いことも要因に挙げられます。

昆虫は体重の割に手足の力が強く、垂直に張り付くのはもちろん、天井に逆さにぶら下がることだってできます。 だからうつ伏せ状態を保つのなんて苦になりません。

しかし弱ってくると話は別です。 風に吹かれたり木や壁などから落ちたりなど、何かの拍子でひっくり返っても足に力が入らず自分の体を元に戻すことができません。 これが死体だともう動くこともできませんよね。

そういう事情でひっくり返って死んでいる虫が多いのです。 ただし全く風が通らない場所で自然死した場合、うつ伏せのまま死んでそのまま見つかることもあるようです。

ひっくり返っている昆虫の生死の見極め方

昆虫がひっくり返ってじっとしていても死んでいるとは限りません。 特にセミは近付くと急に「バタバタバタッ!!」と動き回って、びっくりさせられることが多いです。

そんな昆虫の生死をより正確に見極められるのが「足が閉じているか」です。 昆虫は死ぬと死後硬直により足が閉じる傾向にあるので、ひっくり返ってかつ足が閉じていれば死んでいる可能性が高いという訳です。

なおひっくり返って足が閉じているセミをどけようとしたら動き出したことがあります。 この判別方法も絶対という訳ではないようです。

魚がひっくり返るのはガスのせい

金魚などは生きたまま水面近くで腹を上に向けてプカプカ漂うことがあります。 これは腹に貯まったガスが原因で「転覆病」と言います。

ガスが貯まる理由は体調不良、エサが多すぎる、エサの質に問題があるなどです。 転覆病は真水に入れて絶食させるなどの適切な措置によって改善するケースもあるので、転覆病になったら急いで対処しましょう。 状態が改善しないとお腹のガスのせいで水に潜ることができず、そのまま死んでしまいます。

次に死んだ魚が同じように水面近くで腹を上に向けてプカプカ漂うケースです。 これは魚というより動物全般に言えることなのですが、水中で死ぬとすぐには浮かび上がらずいったん水に沈みます。 その後腐敗していく過程でガスが発生するのですが、この時内蔵から早く腐っていきます。

ガスには浮力があるため、お腹にガスが貯まるとお腹を上にしてガスの浮力で水面に向かって浮かび上がります。 そうして水面に浮かんで見えるのが、お腹を上にしてひっくり返った魚という訳です。

大抵は水にいる生物にすぐ食べられてしまいますが、天敵のいない人工の環境だとこうなりやすいです。 そんな理由で魚はひっくり返っているのです。

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