世界最強の毒を持つカエル、モウドクフキヤガエル

Phyllobates

毒を持つ動物と言えば何を思い浮かべますか? 日本ではマムシやスズメバチなんかが身近な動物でしょうか。 ちょっと視野を広げるとムカデやクラゲなんてのもいますね。

そんな毒を持つ動物の中でも世界一危険と目されているのがカエルです。その名もモウドクフキヤガエルという直球な名前のカエルなのです。

恐怖!モウドクフキヤガエルの毒性

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ヤドクガエルをご存知でしょうか? 中南米に生息する割と有名なドクガエルです。 モウドクフキヤガエルはそのヤドクカエル科の中でもとりわけ強力な毒を持つフキヤカエル属の中でも最強の毒を持つカエルなのです。

ヤドクガエルの名前の由来は「矢毒」で、吹き矢に塗る毒として使われていたことから名前が付けられました。 とはいってもヤドクカエル科には200種類のカエルがいますが、強力な毒を持つものはそう多くなく、中には無毒のものも存在します。 ヤバいのはフキヤカエル属にいる3種のカエルです。こいつらを矢毒に使っていたおかげで、残りのカエルにも「矢毒」なんて名前が付いたのです。

フキヤカエル属の中でもとりわけ危険なのがこの黄色いボディのモウドクフキヤガエルです。 名前の由来は言うまでもなく「猛毒吹矢」です。学名を「Phyllobates terribilis(恐ろしいフキヤカエル)」と言います。

ヤドクガエルは通常、身に危険が迫った時に毒を分泌します。 しかしモウドクフキヤガエルは常時背中にバトラコトキシンという凄まじい猛毒をまとっています。 食べたりすればもちろんですが、背中を撫でているだけで死ぬことができます。

バトラコトキシンの人間の致死量は0.1~0.3mgです。 猛毒で有名な青酸カリの致死量は150~300mgで、このわずか1/1000の摂取量で死ぬことができます。 フグ毒テトロトドキシンの致死量でさえ1~2mgで、モウドクフキヤガエルの毒性には及びません。 小動物などはモウドクフキヤガエルの背中を拭いたタオルに包まれるだけで危ないです。

やたら目立つ黄色いボディも、捕食者への警告なのです。 自然界ではこの黄色は不自然なほどに目立ち、捕食者からも見つかりやすいです。 しかし捕食者はモウドクフキヤガエルを見つけても当然捕食しません。死にますからね。 間違って食われないように目立つ色をしているのです。

ただしノハラツヤヘビ属はこの毒に耐性を持っており、普通にモウドクフキヤガエルを食べることができます。 毒が効かないとなるとこの目立つ黄色も逆効果で、モウドクフキヤガエル唯一の天敵となっています。

ヤドクガエルがペットとして売られているのはなぜ?

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実はヤドクガエルはペットとして流通しており、日本でも3万円ほどで簡単に購入できます。 「危険すぎる」とか「吹矢に塗って使われたらどうするんだ」とか思うでしょうが大丈夫です。 売られているヤドクガエルは無毒かせいぜい微毒なのです。

ヤドクガエルは産まれた時には無毒で、現地でエサとして食べている昆虫から少しずつ毒性を獲得していきます。 だから飼育下で人工的にエサを与えて育てたものは無毒なのです。ちょうどフグみたいな感じでしょうか。

ヤドクガエルはカエルとしては高額ですが、結構長生きで10年ぐらい生きます。 名前が通っている分飼育していることがステータスになりそうですし、両生類が好きなら割と良いペットなのかもしれません。 まあ私は両生類が好きではないのでよく分かりませんが。

興味があるなら一度ペットショップを覗いてみてはいかがでしょうか。

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