かき氷を食べると頭が痛くなる「アイスクリーム頭痛」
暑い夏にはかき氷を食べたくなりますね。 冷たくて甘い氷が渇いた体に染み渡ります。
しかしかき氷を食べていると、なんだか頭が痛くなることがあります。 これは脳が冷たさを痛さと勘違いして起きる現象で「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています。
アイスクリーム頭痛が起きるメカニズム
かき氷やアイスなど冷たいもの食べると、頭が痛くなる「アイスクリーム頭痛」になることがあります。 特に早食いのような感じで勢いよく食べた時になりやすいです。
アイスクリーム頭痛のはっきりしたメカニズムは分かっていませんが「関連通」説が有力です。 冷たいものを急に食べると神経が混乱して「冷たい」を「痛い」と誤って伝え、その結果頭痛が起きると考えられています。
アイスクリーム頭痛になってしまったら頭を冷やすと良いです。 「痛い」と勘違いしていた脳が「あ、やっぱりこれ冷たいだわ」と認識を修正して痛みがなくなります。
アイスクリーム頭痛を防ぐ方法
一口ずつゆっくり食べる
アイスクリーム頭痛の原因は急激な温度変化にあります。 つまり「暑い場所で冷たいもの」を「急に・大量に」体に取り入れるのが原因です。
なので急激な温度変化が起きないように意識して食べましょう。 具体的には涼しい場所でクールダウンしてから、一口ずつ少量をゆっくり食べると良いでしょう。
氷を加熱する
天然氷を使ったかき氷屋ではアイスクリーム頭痛になりにくいです。 何をしているのかと言えば、氷を加熱して温めてからかき氷にしています。
冷凍庫は-20℃前後で氷が冷えすぎているため、加熱して0℃近くまで温めた氷を使ってかき氷を作っている訳です。 暖かいかき氷なら体の温度変化も緩やかになるため、アイスクリーム頭痛になりにくいです。
ただしこれは不純物の少ない天然氷だから出来ることです。 冷凍庫で作った氷には不純物が沢山混じるため脆くて溶けやすく、加熱すると激しく融解してかき氷にするどころではなくなります。 自宅で真似するのは中々難しいですね。