太った人よりも痩せた人の方が大食いに適している

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大食いする人は基本的に太っています。 必ず大盛で食べるアイツも、オヤツをバクバク食べるアイツも太っています。 食べれば太るのは自然の摂理です。

しかしテレビの大食いタレントを見るとみんな痩せ型をしています。 タレントだからあえて痩せ型の大食いを起用しているのかと言えばそうではありません。 大会レベルでの大食いは太っている人よりも痩せている人の方が向いているからです。

太っている人は一見沢山食べるように見える…というか実際沢山食べるのですが、それはあくまで一般人と比べてです。 大食い大会レベルで沢山食べるような人はむしろ痩せていなければなりません。太っていては胃の拡張が脂肪に阻まれ、それが限界となってしまうのですから。

大食いで重要なのは胃の拡張率

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大食い大会の番組を見たことはあるでしょうか? 予選のうちは太い人もチラホラいるのですが、勝負が進むにつれて痩せ型の割合が増えていき、決勝戦ともなれば痩せ型の選手しか残りません。 これは我々の持つ大食いのイメージとは逆の結果に見えますが、大食いの世界では当然の事なのです。

太い人は通常の人と比べて2人前・3人前あるいはそれ以上食べることができるかもしれません。 しかし大食い大会ともなれば10人前・あるいはそれ以上を食べることが要求されます。 太った人が大量の食事をする際にネックとなるのが胃袋の大きさです。

胃袋の大きさと言っても、通常時の大きさはそれほど一般人と変わっている訳ではありません。 重要なのはどれだけ胃袋を拡張できるかです。

太っちょの大食い選手はそのお腹に大量の脂肪を蓄えているため、胃は脂肪に阻まれてあまり拡張できません。 だから食べられるのはせいぜい数人前が限界です。

対して痩せ型の大食い選手は脂肪が少なく、また先天的に胃袋の位置が他の臓器や肋骨から遠く離れている人が多いです。こういった人は存分に胃袋を膨らませることができるため、それだけ沢山の食べ物を一度に胃に入れることができるのです。大食いタレント・ギャル曽根の胃の拡張率は通常時の実に15倍だそうですよ。

また胃の出口にある弁が普通の人よりも緩く下に流れて行きやすいため、それだけ早く次の物を入れることができるのも特徴です。これは先天的な体質であり、真似できる類のものではありません。

大食い界のマイケルジョーダンこと小林尊氏は、大食いのための胃袋拡張訓練で12ℓもの水を一気に飲むとテレビで紹介されていました。氏は173cm58kgの痩せ型でしたが、この体に12ℓもの水を一気に入れることができる胃と内臓を持っていたのです。これ水飲み大会のレコードを軽く上回ってるんですが…凄まじい膨張率ですね。

大食いするための心得

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大食い選手並みの大食いは容易ではありません。 才能(体質)と努力と経験を積み上げなければならないでしょう。

しかしちょいと沢山食べたい時、例えば「バイキングで元を取りたい」なんて事ならちょっとしたコツを知っていれば大食いできるのです。そのコツを伝授しましょう。

直前に絶食しない

大食いでやりがちな間違いが直前の食事を抜くことです。 例えば夜にバイキングに行く予定の時に昼食を抜いたりすることはありませんか?

胃袋は大きさが変わる臓器であり、食べ物が入ってくると広がり入ってこないと縮みます。 絶食は胃袋を縮めた状態にする行為であり、この状態でいきなり物を食べても急に胃袋は拡大しません。

だから大食いに備えて変に食事を抜いたりせず、軽い食事を採っておきましょう。 胃の準備運動が目的なので、流動食や野菜ジュースなどがおすすめです。 そうして胃袋を臨戦態勢にしておくのです。

血糖値に気を配る

血糖値が上昇すると満腹中枢が作用して脳が満腹を感じてしまいます。 満腹状態で更に食べるのは苦痛でしかないので、つまり大食いは血糖値をなるべく上げずに食べる事が肝要です。

甘いものや炭水化物から食べると血糖値が急激に上昇し、すぐに満腹を感じるようになってしまいます。 この食べ方ではあまり多くを食べることはできないでしょう。

まずはサラダやフルーツから食べて血糖値の上昇を抑えましょう。 食べる順番に気を配るだけでも、満腹を感じるまでに食べられる量は随分と変わるのです。

特に空腹状態で甘いものや炭水化物を取ると血糖値が急上昇します。 前述した「事前の食事を抜かない」は血糖値を考慮してのことでもあります。

関連して休まず食べ続けることも肝心です。 食べてから血糖値が上昇するまではタイムラグがあるので「お腹が膨らんできたから少し休もう」などと休憩を挟むとそのまま血糖値が上昇して満腹になってしまいます。 詰め込めるうちに詰め込むのが大食いの秘訣です。

水分はなるべく摂らない

大食いをしようと意気込んでいると、ついつい勢いで食べ物を水分で流し込んでしまいます。 しかしこれは大きな間違いです。

水分を摂ればそれだけお腹が膨れます。1ℓの水を飲むだけでも結構辛いですよね? だから水分の摂取は最低限に抑えて少量の水で喉を潤す程度に使うのがコツです。

これらを実践すれば貴方が食べられる量は飛躍的に増えるはずです。 チャレンジメニューへの挑戦やバイキングにお出かけの際には是非お試しあれ。

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