グリーンランドにはほとんど緑がない

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グリーンランドはデンマーク自治領として自治政府が置かれている世界最大の島です。 一応デンマーク領ですが住んでいる人の多くはカナダに住んでいたイヌイットをルーツとしています。

名前からして自然が豊かな島のように思えますが、実は全然そんなことはありません。 グリーンランドと名付けられたのは入植者に魅力的に思ってもらうためと言われていますが、緑豊かな島だと思って来た人はたまったもんじゃないですね。

グリーンランドとは

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グリーンランドはアメリカ大陸の北東に位置する世界最大の島で、デンマークを構成する自治政府の一つです。 デンマーク王国・フェロー諸島・グリーンランドの3つ合わせてデンマークとなります。

島のほとんどが北極圏にあり、気候もそれに準じています。 南端ですら北緯59度にあり、比較的温暖な首都ヌークですら年間平均気温は氷点下になります。

当然ながら寒さで緑は少なく、それどころか国土の8割は氷と万年雪に覆われています。 広大な面積ですがまともに生活できる場所は限られており、人々の多くは氷に覆われていない南西部の海岸にいて人口密度はとんでもなく低いです。 首都ヌークにグリーンランドの人口の1/3が住んでいます。

という訳でこのグリーンランド、全然グリーンじゃありません。 そんなグリーンランドが緑の島と名付けられた理由は、入植者に魅力的に感じてもらうためです。

グリーンランドと名付けられた理由

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西暦1000年頃、アイスランドのバイキングであるエイリークは揉め事を起こして故郷を追放されました。 全財産を船に積んでどこか住める所はないかと探索していた所、アイスランド西部の島になんとか住めそうな場所を見つけて生活を始めました。

そして多くの人々がここを魅力的に感じてやって来るように願いを込めて、地名を「グリーンランド」と名付けたとされています。

当時は現代よりも気候が温暖だったと考えられており、実際に緑が沢山あったのではないかとも言われています。 まあ1000年以上前の伝説の話なので細かいことは分かりませんが、そうして名付けられて今日に至るという訳です。

ちなみにこのエイリークの息子はヨーロッパから初めてアメリカ大陸に渡ったとされているレイフ・エリクソンです。 アメリカ大陸の発見者と言えばコロンブスが有名ですが、その500年前には既に到達者がいたんですね。 コロンブスがヨーロッパの西側に大陸があることを確信していたのも、レイフの伝説による補完があったのではないかとも言われています。

レイフはアメリカ大陸への定住を試みましたが、原住民との折り合いが付かずに定住地を放棄する流れになりました。 そして時が経つにつれてアメリカ大陸はレイフの伝説の中の存在となり、ヨーロッパ人にとって半ば空想のものとなったのです。

それから500年後にコロンブスがアメリカ大陸の発見者として後世に名を残せたのは、史記にアメリカ大陸の存在を残せたおかげでしょうね。 ただしコロンブスはアメリカ大陸を生涯アジアだと勘違いしていたようですが…

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