ゴルフ用語「バーディー」「イーグル」「アルバトロス」の由来は鳥
ゴルフのホールごとのスコアを表す用語に「バーディー」「イーグル」「アルバトロス」などがあります。 実はこれ全部鳥のことなんですよ。
バーディーは鳥(birdy)、イーグルはワシのことです。ではアルバトロスは何のことか分かりますか? 日本では野生種は絶滅していますが、絶対聞いたことあるはずの鳥のことなんですよ。
ゴルフのスコア計算方法
ゴルフはどれだけ少ない打数でカップにボールを入れれるかを競う競技です。 基本的に1コース=18ホールを回っての総合打数を比較し、少ない人が勝ちとなります。
各ホールには「これぐらいは打たないとカップに入れられないだろう」という基準打数が設定されおり、これを「パー」といいます。 ロングホールなら5打が基準で「パー5」、ミドルホールは「パー4」、ショートホールは「パー3」となっています。 大体のコースはパー72前後になるようにコースが作られています。
とはいってもパーで回れるのはプロぐらいで、アマチュアなら110を切れれば脱初心者、100を切ればかなり上手なレベルです。 90前後の成績を草野球で例えたらMax130km/h投げてくるレベルだと思ってください。余計伝わりにくい?
ゴルフのスコアは総打数で計算します。 テレビではゴルフのスコアが「+3」「0」「-5」など表示されていますが、あれは特例だと思ってください。 試合では沢山の人が同じコースを回っており何番ホールまで終わったか選手間でバラつきがあります。総打数表示では途中経過がよく分からないため、基準打数に対してどうなっているかを表示しているのです。
総打数はホールごとに打数を記録して最後に全部足せば出すことができます。 しかしもっと簡単に計算する方法もありますよね。
例えばテレビでプロがパー72のコースを「-3」で終えた場合、72-3でスコアは69となります。 もっと言えば、パーに対してどうだったかを計算することで算出できます。
なのでゴルフは「パーに対してどうか」を表現する用語が以下のように沢山あります。 ちなみに「ホールインワン」は基準打数関係なしにとにかく1打で入れたことを表す用語なので計算には使えません。
用語 | 基準打数に対しての計算 |
---|---|
コンドル | -4 |
アルバトロス | -3 |
イーグル | -2 |
バーディー | -1 |
パー | 0 |
ボギー | +1 |
ダブルボギー | +2 |
ゴルフ用語の元ネタ
基準打数より1つ少ない打球でカップインすることを「バーディー(birdie)」といいますが、これは英語で「小鳥」の意味もあります。 打球がまるで鳥のように遠くまで飛んだことが由来で名付けられたものです。
そしてバーディより更に上の成績には、それぞれ大きな鳥の名が冠されたのです。 優秀な成績であるほど鳥が大きくなっていきます。
コンドルは日本語でもコンドル、イーグルは日本語ではワシです。ではアルバトロスが何か分かりますか? なんとアホウドリのことなんです。
ワシは日本にいる中では最強の猛禽ですね。知っている人は多いでしょう。しかしコンドルはよく分かりませんし、アホウドリに至っては「間抜けな鳥」ぐらいのイメージしかない人が大多数ではないでしょうか。でももの凄く飛ぶんです。
アホウドリは大きいものになると体重10kg近いものもいるんですが、この重さでもよく飛びます。 翼開長が鳥類の中で最大で2~3mもあり、この巨大な翼で風を受けて少ない羽ばたきで遠くまで飛びます。 その反面、地上ではうまく歩くことすらできず、人間にいいように襲われてアホウドリなんて名前になっちゃいましたけど。
コンドルはタカの仲間ですが、大きいものは全長3m体重15kgにも及び猛禽類の中でも最大です。 標高数千メートルの山岳地帯で上昇気流を受けながら空を悠遊と滑空しています。 そんな巨大な鳥が悠々と滑空している姿からコンドルと名付けられたのでしょうか。
ゴルフの記録の由来は、鳥のデカさから名前を付けられたと言われています。 コンドルより上の記録はパー6のホールでホールインワンしなければ取れません。 実現するとは思えませんし、そもそもパー6のコースなんてほとんどありません。 しかしもし実現したら名称はコンドルより大きい鳥…オストリッチ(ダチョウ)ですか?