サンドバッグに砂は入っていない

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サンドバッグを叩いたことはありますか? 私はボクシング体験ツアーで叩いたり蹴ったりしたことがありますが色々な所が痛くなりました。

さてこのサンドバッグ、その名前から中に砂が入っていると思っている人がいます。 しかし中身は布やスポンジなどで、砂なんか入っていません。

それではなぜ「サンドバッグ」と呼ばれるのかと言えば、過去に勘違いで砂を詰めていたからなんです。 なおサンドバッグに砂を詰めていたのは日本だけで、サンドバッグと呼んでいるのも日本だけだったりします。

サンドバッグとは

sandbag

サンドバッグは打撃の練習と打撃部位の強化のために用いられる格闘技の練習道具です。 エクササイズやストレス解消に用いられることもありますね。

このサンドバッグ、素人が殴れば小指を痛め蹴ればスネを痛めます。 中にどんな固いものが入っているのかと言えば種類によって色々ですが、布・ウレタン・フェルト・スポンジ・水などの大して固くない素材が使われています。 意外ですね。

もしサンドバッグに砂を詰めた場合、サンドバッグはとんでもなく固く重いものに仕上がります。 工事現場などに使う土嚢をイメージして貰えばいいかもしれません。

そんな文字通りのサンドバッグを殴った場合、固すぎて打撃部位を痛めてしまいます。 更に殴っているうちにどんどん中身が固められ、最終的にコンクリート並みの固さになってしまいます。 こんなものを殴って練習していたら、拳が強くなる前に骨が砕けてしまいます。

そんな訳で現在のサンドバッグの中には砂は入っていません。 「現在の」というからには、過去のサンドバッグには砂が入っていたということですが…

昔のサンドバッグは中身が砂だった!?

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ボクシングは紀元前4000年頃にはその起源とされる格闘技があったという歴史あるスポーツです。 日本に伝わってきた最初の記録は1854年のペリーが2度目に日本に来た時に行った異種格闘技戦のものですが、本格的に日本でボクシングが始まったのは1921年頃です。

1921年に日本初のボクシングジム「日本拳闘倶楽部」が立ち上がり、これが日本ボクシングの幕開けとなりました。 1930年代には様々なボクシング協会が立ち上がり、人気選手の年収は1億円(現代換算)を超えるなどボクシング人気は驚異的なものでした。

しかしボクサーたちは専門家からしっかりボクシングを教わった訳ではなく、黎明期は手探りの部分も多かったようです。 サンドバッグもその一つで、ボクサーがサンドバッグらしきものを叩いて練習するのは知っていたようですが、中に何を詰めているかは分かりませんでした。 なので中に「砂」を詰めて練習していたのです。

なお砂を詰めていたのは日本だけで、他の国はそんなことしていませんし、サンドバッグとも言いません。 英語では「パンチングバッグ(Punching bag)」と言い、サンドバッグと言ったら土嚢のことを指します。

当時のボクサーたちはあんな固いものを殴って拳を壊さなかったのでしょうか? 色々なことが精神論で片付けられていそうな時代ですし、当時のボクサー生命は長くはなかった気がします…

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