「雑学」と「豆知識」と「うんちく」の違い
このサイトは一応「雑学」サイトを名乗っている訳ですが、雑学に似たような言葉がいくつかあります。 例えば「豆知識」や「うんちく」といった言葉は雑学と似たような意味に捉えられますが、これらの違いは一体何なのでしょう。
言葉の意味の範囲としてはそれぞれ重複する部分もありますが、これらは慣習的に区別されています。 「雑学」は面白い知識、「豆知識」は役に立つ知識、「うんちく」は特定の分野の知識です。
雑学とは
雑学とは色々な学問の雑多な知識のことを指します。トリビアと言うこともありますね。 極端なことを言えばこの世の全ての知識が雑学に分類され得るのですが、一般的に使われる「雑学」の意味は違います。
雑学はある分野の一知識程度のもので、専門的・体系的な知識を持っていなくても理解できるものが多いです。 また雑学は多岐にわたり、様々な分野のものがあります。このサイトに取り上げている雑学も、社会・歴史・生物・医学など割と節操なく様々な分野から取り上げています。
日常でふと疑問に思うけど態々調べるほどでもないことや、疑問にすら思わない程度の知らなくても支障がない知識こそが雑学なのです。 くだらないことや些細なことの集合体と言えるでしょう。 中には役に立つものもありますが、大抵が知っていても話のタネにしかならない程度の知識です。
そんな些細で些末な雑学ですが、必要条件ではなくても重視されることがあります。 それは「興味を惹かれる」「意外性がある」「感銘を与える」など、とにかく何でもいいから面白いことです。
雑学にはコミュニケーションツールとしての側面があり、面白さが重視されるのです。 そのため専門性があまり高くないことも重要です。いくら面白くても理解が及ばないことは頭に入ってきませんからね。
雑学は多くの人と共有できる話題であり、会話を弾ませる面白さを持つものと言えるでしょう。 また一つ一つは些細で役に立たない雑学ですが、その蓄積は思考を豊かにし多用な価値観を生み出します。 一見無駄な知識であっても、その無駄こそが人生を豊かにしてくれるのです。
豆知識とは
豆知識とは「豆のように小さな知識」の意味で、雑学の類語です。 これだけ見ると雑学と似たようなものに思えますが、それなりに住み分けがされています。
豆知識は「日常生活の役に立つ」「効率的に物事をこなせる」ような知識が多いのが特徴です。 雑学が会話のネタにしかならないものが多いのに対し、豆知識は普段生活している中で使えるものが多くあります。
雑学と豆知識の境目の例を挙げましょう。 「暑い夏を冷房なしで乗り切る方法」は興味を惹かれる内容の上に実用的で、雑学としても豆知識としても使えそうです。 これを更に実用的な方向に傾けて「暑い夏を乗り切る方法」とすると、実用的ではありますが面白さは減り、豆知識としての側面が強くなります。 逆に「最高気温60℃の地域住民の夏の過ごし方」となると、興味は沸きますが実用的ではなく雑学としての側面が強くなります。
明確な境界線はありませんが、面白ければ雑学、実用的なら豆知識と考えておけばいいでしょう。
うんちくとは
うんちくとは深い学問や知識のことを指します。 雑学や豆知識が専門知識なしでも理解できるのに対し、うんちくは話し手はもちろん聞き手にもその知識や理解力が求められること多いです。
「うんちくを語る」「うんちくを示す」など深い知識を披露する場合に使われる言葉です。 「知識」という言葉より一段上の知識といった感じでしょうか。
しかし「うんちく」は本来悪い意味ではないのですが、悪い意味を含めて使われることが多いです。 「あいつがまたうんちくを語りだした」が最もよく使われるうんちくを含む文脈だと思いますが、かなりネガティブですよね。
皆さんの周りにも自分の知識をひけらかしたがる人がいると思いますが、理解できないことや興味のないことを延々と話されてもうんざりするだけです。
雑学や豆知識にも言えることですが、こういった会話は「相手が求めていることを過不足なく言う」ことが肝要です。 分かっていてもなかなか難しいことですけどね。
まとめ
という訳で雑学はコミュニケーションツール、豆知識は実用知識、うんちくは深い専門的な知識という話でした。 もちろん明確な境界線はありませんが、用途で分けて考えれば分類しやすいでしょう。
ちなみにこのサイトが主に取り扱っているのは雑学のつもりですが、割と節操なく書いています。 何はともかく、みなさんに興味を持っていただける話であれば幸いです。