「ラム」と「マトン」の違い
レストランのメニューをぼんやり眺め、たまには癖のある羊肉でも食べたいなと思いました。 メニューをめくるとラムとマトンを発見しました。よーし、頼んじゃうぞ。
…あれ、ラムもマトンも羊ですよね?何が違うんでしょうか。
ラムは子羊、マトンは大人の羊
「ラム」も「マトン」もどちらも羊肉で、違いは羊の年齢です。 ラムとマトンの間に「ホゲット」というものもあり、若い順に「ラム<ホゲット<マトン」と呼ばれます。
ラムは生後1年未満の子羊の肉を指します。 肉質が柔らかく羊肉特有の臭みや脂身の癖が少ないため、羊肉の独特の臭みが苦手な人にもお勧めです。
特に幼い子羊は別の名称で区別されることもあり、生後2~3か月の子羊をミルクラム、生後半年の子羊をベビーラムと言います。 幼い羊ほどラムの特徴を強く持ち、高級品として重用されています。
マトンは生後2年以上の大人の羊の肉を指します。 肉質は固く羊肉特有の臭みがあり、それを苦手として敬遠する人も多いです。 マトンはそこが美味しい所なのですが、好む人は限られている印象があります。
ホゲットは生後1~2年の羊の肉で、性質はラムとマトンの間ぐらいです。 しかし分類は割と曖昧で、マトンとして扱われることも多いです。
ちなみにジンギスカンは羊肉を使った北海道の郷土料理のことを指します。 ジンギスカンは料理名なので、ラムやマトンとは別の括りの言葉です。 もともとは羊毛用の羊が老いた際に料理して食べていたので、ジンギスカンはマトンを使った料理ということになります。
羊肉に秘められたパワー
実は羊肉はビタミンやミネラルが満点であり、コレステロールも魚と同程度しかありません。 糖質が少なく、脂肪を燃焼させる「カルニチン」が多く含まれるため、ダイエット食としても人気があります。 実は高カロリーなので、食べ過ぎると太ってしまいますけどね。
手に入りにくい肉ではありますが、今日では通販などで簡単に取り寄せられるようになりました。 私も羊肉を食べたくなると、時々北海道からマトンを1kg取り寄せたりします。 羊料理のレシピもネットで調べれば沢山出てくるので、羊肉の料理経験がなくても安心です。
毎日食べると胸やけしますが、時々食べたくなるんですよね。 羊肉は肉の中でも好き嫌いが激しい部類ですが、好きな人にはたまらない味がします。
まだ食べたことがなければ、ぜひ一度食べてみてください。 マトンが苦手な方もホゲットやラムならおいしく食べられる方も多いので、一度ラムを試してみてください。 羊肉を初めて食べる人にも、まずはラムがお勧めです。