タイの首都バンコクの正式名称は凄く長い
小学生の頃、国と首都を覚える課題がありましたが、スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテを覚えるのにひどく苦労した記憶があります。 スリランカ人は首都を言うたびにこんな長いワードを唱えなきゃならんのかと思ったものです。
しかし実はタイの首都の方がもっと覚えるのが難しい名前だったのです。 タイの首都と言えば「バンコク」ですが、正式には「クルンテープマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラスィット」と言います。覚えられそうですか?
タイは正式名称ではない
タイは東南アジアにある国家です。 立憲君主制で王様の人気が高いことで有名ですね。
そんなタイですが、こちらも実は正式名称ではありません。 タイの正式名称は「ラート・チャ・アーナーチャック・タイ」で、外国向けの名前は「タイ」または「タイランド」、地元の人からは「ムアンタイ」と呼ばれています。
ラート・チャ・アーナーチャック・タイは訳すと「王の領土タイ」となり、要はタイ王国という訳です。 こちらはそのままと言えばそのままですね。
バンコクは正式名称ではない
それではタイの首都バンコクの正式名称をもう一度言います。
「クルンテープマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラスィット」です。どこまで覚えられたでしょうか。
これにはちゃんとした意味があり「インドラがヴィシュヌ神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高に偉大な地、インドラの戦争のない平和な、インドラの不滅の宝石のような、偉大な天使の都」だそうです。これならタイ語を知っていれば割と簡単に覚えられるのかもしれませんね。
しかしタイ語が分からないと何かの呪文にしか見えず、急に言われたら呪いでもかけられたかと思います。 小学校のテスト範囲にあったら捨てるレベルの難易度で、こんな長い意味不明な言葉を覚えてる間に10か国の国名と首都を覚えられるでしょう。
このクルン(略)は外向けにはバンコク、地元ではクルンテープと呼ばれています。 理由はもちろん長すぎるからですね。
ちなみに正式名称がバンコクの地域もありますが、外国人が認識しているところのバンコクとは若干違います。 外国人が言うところのバンコクのごく一部がタイ人の言うところのバンコクなのです。
今のバンコクは外国人の勘違いから間違って広まったとか、現地人が本当の名前を隠すために誤った名前を教えたとか諸説ありますが、まあとにかく外国人の言うバンコクは現地ではクルンテープなのです。 ややこしいですね。
頭に余裕があれば正式名称を覚えてみるのもいいかもしれません。 タイの首都を聞かれる機会があれば、その瞬間はヒーローになれることでしょう。