オリンピックのシンボル五輪は五大陸を表している

olympics

オリンピックのシンボルと言えば五輪マークです。 五つの輪が繋がっていることから、何かの繋がりを表していそうなことは推測できますよね。

この五つの輪は五大陸を表しており、世界中の国々がオリンピックを通して友好を深めましょうという願いが込められています。

五輪は五大陸を表す

world

オリンピックの五輪は、それぞれの輪の色と配置がオリンピック憲章によって決められています。 輪は世界五大陸のヨーロッパ・アフリカ・アメリカ・アジア・オセアニアを表しており、五つの輪が繋がったシンボルは、世界中の国々がオリンピックを通して友好を深めましょうという願いなのです。

五輪の色については、シンボルを考案したピエール・ド・クーベルタンが「青、黄、黒、緑、赤の色は、地色の白を加えると、世界の国旗のほとんどを描くことができるという理由で選んだ」と記しています。言われてみると確かに国旗の色は前述の6色で描けるものが多いですね。カタールやスリランカなど、探せば描けない国旗も中にはありますけどね。

ちなみにどの色が何大陸を表しているとか、この色にはこんな意味があるとか言われているのは全て俗説です。 五輪憲章に書かれている訳でも明言されている訳でもありません。

オリンピックとオリンピズム

peace

クーペルタンはオリンピックの創立者であり「近代オリンピックの父」と呼ばれています。 1896年に「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」とオリンピックのあるべき姿「オリンピズム」を提唱し、オリンピックを創立しました。

五輪のオリンピックシンボルが披露されたのは、1914年のIOC創設20周年記念式典での事です。 シンボルはクーペルタンの平和への願いを込めたもののように思いますが、しかし2年後の1916年に予定されていたベルリンオリンピックは第一次世界大戦によって中止されてしまいます。

五輪のシンボルは1920年のアントワープオリンピック以降に使われることとなりましたが、その後も戦争の時代が続きました。 クーペルタンが没した1937年までは中止となることこそありませんでしたが、様々な国のボイコットが起こっています。

更に1940年開催予定だった東京オリンピックと1944年開催予定だったロンドンオリンピックは、ともに第二次世界大戦の影響で中止となっています。

その後は中止こそありませんでしたが、世界は東西冷戦へと突入し、その影響はオリンピックにも暗い影を落としました。 日本もアメリカの要請で1980年のモスクワオリンピックをボイコットしています。

クーペルタンの提唱したオリンピズムはなかなか実現されませんでした。 しかし近年は比較的情勢が安定していることもあり、オリンピックは世界の親交を深める大会としてつつがなく運営されています。

2020年に開催される東京オリンピックも、願わくばオリンピズムに則った姿で開催したいものですね。

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