唐辛子料理の後のうんちでお尻が痛い理由
唐辛子料理はお好きでしょうか。 ピリリとスパイスが利いた味が食欲を増進させ、唇が痛くなってヒーヒー言いながらも食べるのを止められなくなりますよね。
しかし唐辛子料理を食べた翌日は、お通じでお尻が痛いのが難点です。 この痛みの原因は唐辛子の辛さ成分カプサイシンが消化されないのが理由で、簡単に言えばお尻に唐辛子を擦りつけられているから痛いのです。
唐辛子を食べるとお尻が痛い理由
唐辛子の辛さ成分は「カプサイシン」と呼ばれる物質によって引き起こされてます。 カプサイシンが体内に吸収されるとアドレナリンの分泌が活発になり、胃液や唾液を活発に分泌したり、発汗・強心作用を促します。
唐辛子に含まれる豊富なビタミンの効果も相まって、脂肪燃焼、疲労回復、血行促進、むくみ、冷え性、アンチエイジングなど健康に良い影響を与える効果があります。
しかしカプサイシンの大量摂取はお勧めできません。 食べ過ぎると口が痛くなる、胃が荒れる、下痢になるなどの副作用があり、過剰摂取は、胃の粘膜にダメージを与え胃がんのリスクを高めることが分かっています。
そして何より唐辛子を食べ過ぎると、お通じの際にお尻が痛くなります。 人はカプサイシンを消化の過程で分解できないため、カプサイシンがそのまま便として出てくるのです。
そんな便が排出される際と、お尻の粘膜に直接唐辛子を擦りつけられるような状態になります。 それがお尻の痛みに繋がっている訳ですね。
唐辛子の過剰摂取は色々な意味で危険です。 辛い料理が好きでも、たスパイス程度に少量摂取することを心がけましょう。
ワサビやカラシを食べてもお尻が痛くならない理由
ワサビやカラシの辛み成分は「アリルイソチオシアネート」と呼ばれる物質によって引き起こされています。 アリルイソチオシアネートには食欲増進、消化吸収、アンチエイジング、血栓予防、骨量増進、下痢止め、リウマチ、神経痛など色々な効果があります。
ワサビやカラシも唐辛子に負けず劣らずの健康食品であり、また食品を殺菌・消臭する効果もあります。 そしてアリルイソチオシアネートは大量に食べてもお尻が痛くなりません。
アリルイソチオシアネートは揮発性のため、食べた瞬間には辛くても胃に届くまでにほとんどなくなります。 ただし刺激の強い食品なので、やはり食べ過ぎると口が痛くなったり胃が荒れたりするので、適量の範囲に抑えることを心がけましょう。
アリルイソチオシアネートはカプサイシンに比べると体への悪影響は少ないので、辛い料理がお好きならワサビやカラシを多く使うことをおすすめします。