自分の文章の誤字脱字のチェックと対策
自分で文章を書いたら当然、誤字脱字をチェックします。 しかし何度もチェックしたはずなのに、他人に見せるとあっさり誤字脱字を指摘されます。
「3回もチェックしたのに何で見つからなかったんだ!」と自分に腹を立てたり「何で自分はこんなに間違いを見つけられないのか…」と落ち込む人も少なくないと思います。
でも自分のミスを自分で見つけられないのって、割と普通のことなんです。 思い込みが邪魔してますからね。
誤字脱字を見つけられない理由
人間の脳は情報を隅から隅まで見ずに、自分で間を埋めようとします。 これは全ての情報を処理しようとすると脳の許容量を超えてパンクしてしまうための措置です。
「およはうござまいす!」
上記は2箇所おかしい所があるのですが、両方分かりましたか?中には普通に読んでしまった人もいるのではないでしょうか。この文字は普段我々が見慣れている表現であるため、大よその字面と形から脳が「おはようございます」であると間を埋めて判断したのです。
この「思い込み」の力は自分のやったことに対して強く働きます。 特に文章の記述は自分の思考をアウトプットしたものであるため、脳の「間を埋める」能力がフルに働きます。
その結果、簡単な誤字脱字に気付くことができないなんてことになるのです。 だから確認するには見直しも大切ですが、それ以上に脳をリセットする方が大切なのです。
誤字脱字の対策
時間を開けてからチェックする
間を埋める能力をクリアするには、自分のやったことを一旦忘れるのが効果的です。 本格的なチェックの前に気分転換をしたり、一晩寝て起きてから確認しましょう。
このサイトも記事投稿時には誤字脱字が多かったり、文章の組立が適当でよく分からない表現であることが多いです。 しかし時間が経ってから読み直すとおかしな所がよく分かるので修正が捗ります。
ちゃんとチェックしてから投稿しろ?そんなかったるいことはやりません。 適当に力を抜いて取り組むのが長続きするコツです。
一文字ずつ声に出して読む
一文字ずつ意識して声に出すことで間違いに気づきやすくなります。 急いで読んだり、全体を眺めるように読んでしまうと見落とすので注意しましょう。
他人にチェックをお願いする
身も蓋もありませんがこれが一番効果的です。 もちろん最低限のチェックは自分ですべきですが、自分で「間違いない」と思う所まで来たら他人にチェックをお願いしましょう。
少し意味合いは変わってきますが、企画書やプログラムなども複数人でチェックすることが望ましいと考えられています。 誤字脱字のチェックはもちろんですが、自分ひとりでは観点の不足や要点の抜けもどうしても多くなってしまいます。それを防ぐために複数人でチェックするのです。
一人の人間にできることには限界があり、また自分というものは全面的に信頼できるほど完全無欠な存在ではありません。 それを認識しつつ効果的な確認をしたり、うまく他人を頼ったりしましょう。