ツキノワグマ|胸の白いVマークが特徴のクマ

Ursus thibetanus
名称(学名)ツキノワグマ (Ursus thibetanus)
身体体長:1.2~1.8m / 体重:50~120kg
生息地中東~アジアの山林
食性雑食

ツキノワグマの特徴

Ursus thibetanus

ツキノワグマは胸のあたりにある白い月のようなV模様が特徴のクマです。 ただしこの模様が浮かばない個体もいるので、一概に模様の有無で本種か否かを判断することはできません。

大柄な個体もいるもののクマの中では比較的小柄であり、人間の子ども程度の体長のものも沢山います。 しかしそんな小柄なクマでも人間とは比べ物にならないほど強いので油断してはいけません。

また小柄で軽いクマは木登りが得意であることが多く、本種も小柄な個体は普通に木に登ります。 樹上が避難先にはならないこともあるので注意しましょう。

冬は穴を掘って冬ごもりするのですが、その間は排便しないため春を迎える頃にはうんちが酷い便秘になってしまいます。 なのでアリを食べてアリの持つ蟻酸で便秘を溶かして解消する習性を持っています。 これ人間も真似したら便秘が治るんですかね?

ツキノワグマの生態

Ursus thibetanus

生息地

中東~アジアの山林に広く生息し、単独または母子で活動しています。

基本的に寒い冬は穴の中で冬ごもりし、暖かい春になると出てきます。 寒い地域では冬眠期間が長く、温暖な地域では冬眠しなかったりもします。

普段の生活

基本的に夜行性で日中は岩陰や洞窟で休息し、夜に採食を行います。 しかし普通に日中に活動することもあり、その辺は環境に応じて臨機応変に変わります。

肉食のイメージが強いですが小動物、昆虫、木の実、果実など何でも食べる雑食であり、むしろ植物食傾向の方が強いです。 また動物食もアリなどの昆虫を食べる機会が多いです。

繁殖と成長

胎生で遅延着床という習性を持っており、夏頃に交尾しますが妊娠は冬になります。 冬ごもりの間に十分な栄養のあるメスのみが妊娠し、1月頃に穴の中で1~3頭の子を出産します。

出産後は穴の中で子育てが始まり、授乳して子に栄養を与えます。 そして暖かい春になると子と一緒に穴から出てくるのです。その後も母親の子育ては続き、独り立ちするのは次の冬眠明けになります。

子は3~4年で成熟し、寿命は20年ほどです。

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