ホッキョクグマ|北極最強のクマ
名称(学名) | ホッキョクグマ (Ursus maritimus) |
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身体 | 体長:200~250cm / 体重:200~600kg |
生息地 | 北極・ユーラシア大陸北部・アメリカ大陸北部 |
食性 | 肉食寄りの雑食でアザラシなどを食べる |
ホッキョクグマの特徴
ホッキョクグマは北極周辺に生息する大きく凶暴なクマで、ヒグマと近い関係にあります。 極寒の厳しい環境でも生きていけるような特徴を持っています。
その真っ白な体から別名シロクマとも呼ばれますが、実は地肌は黒く毛は透明です。 白い体に見えるのは透明の毛が重なっているのに光が反射して白く見えているだけなのです。 白い体は氷の保護色となり、北極圏周辺での活動に有利に働きます。
毛はストローのよう中が空洞になっていて、そこに空気をため込んで体を保温しています。 空気を含んだ毛は水に浮きやすいので泳ぎも得意で、50kmもの距離を泳いだり水中から獲物に近づくこともあります。
ホッキョクグマはその大きな体と強さから陸上では無敵ですが、泳いでいるところをシャチに狙われて食べられることがあります。 また極北に住む人間にとってシロクマは貴重な食料・資源であるため、人間にも狙われています。
アザラシハンター
ホッキョクグマの主な食料はアザラシで、氷の隙間にある穴の前でアザラシが呼吸に出てくるのをじっと待ち構え、出てきた瞬間に襲い掛かります。 また氷上のアザラシに泳いで近づいて襲ったり、氷の下にいるものを氷を掘って襲ったりします。
クマにしては鼻が良く、数十キロ先のアザラシの臭いを嗅ぎ分けることができます。 また氷の隙間からアザラシを伺って捕食するために首と鼻が長く進化しました。
シロクマは春の間に数十頭ものアザラシを食べると言われています。 寒い冬を迎えると食べ物がほとんどなくなってしまうので、それまでにどれだけアザラシを食べられるかで冬を越せるかが決まるのです。
ホッキョクグマの生態
生息地
北極・ユーラシア大陸北部・アメリカ大陸北部に生息しています。 出産に備えて巣ごもりするメス以外は冬の間も活動します。
エサの豊富な流氷水域や沿岸部付近で活動するため、それに合わせて冬には南下、夏には北上します。
普段の生活
エサの少ない極寒の地で、アザラシなどを求めて歩き回ります。 アザラシをよく狙いますが、魚、イルカ、鳥にペンギンなどなんでも食べます。
生息域にあまり植物がないためクマにしては肉食性が強いですが、昆布なども食べます。
繁殖と成長
3~6月に繁殖期を迎え、6~8か月の妊娠期間を経て1~4子を出産します。 子は2年半ほど母親に育てられ、5~6年で成熟します。寿命は20~30年ほどです。
生息域がエサの少ない極寒の地であるため、子はオスや母親に襲われることもあります。 厳しい食料事情もあって、滅多に他の動物にやられることはありませんが成体まで成長できるのは半分ほどしかいません。