リカオン|大きな耳を持つイヌの仲間

Lycaon pictus
名称(学名)リカオン (Lycaon pictus)
身体体長:75~110cm / 体重:15~35kg
生息地アフリカ大陸に広く生息
食性肉食で小型~大型の哺乳類を食べる

リカオンの特徴

Lycaon pictus

リカオンは大きな耳とまだら模様の毛が特徴のイヌの仲間で、中型~大型犬の体格を持つ肉食の捕食者です。 ハイエナとよく似ていますが、よりスマートな体つきをしています。

環境への適応力がとても高く、アフリカの森林、草原、平原、半砂漠地帯など色々な場所に群れで生息しています。 人家近くにも生息しており、人を襲うことはありませんが家畜をよく襲うため害獣として扱われています。

リカオンは狩りの成功率がとても高い優秀な捕食者です。 同じ場所に生息しているライオンやハイエナなどの大型捕食者に比べると個体の能力はやや低いですが、その分群れでのチームプレイは抜群です。 群れで連携して獲物を疲弊させながら追いつめて倒し、時にはヌーなどの大型獣を仕留めることもあります。

狩りの際には時速50~70km/hで走り、それが交代で獲物に襲い掛かります。 狩りの成功率は8割以上で、狙われた獣はまず助かりません。 そのためか基本的に死肉は食べず、他の動物から獲物を奪うこともありません。 狩りの成果も群れのメンバーで平等に分けます。

他の捕食者に比べると知名度が低いですが、これは個体数が少なく人目に付きにくいことが理由に挙げらます。 環境破壊による生息圏の縮小、人間による駆除、家畜からの病気の感染などで大きく数を減らし、現在は絶滅危惧種に指定されています。

リカオンの生態

Lycaon pictus

生息地

アフリカの森林、草原、平原、半砂漠地帯などに、数頭~数十頭の家族単位の群れで生活しています。 なお群れのリーダーはメスが務めます。

固定の縄張りは持たず、獲物と共に移動しながら生活しています。

普段の生活

昼行性で主に早朝と夕暮れに採食しますが、日中や夜中に活動することもあります。 肉食でガゼル、シカ、ウサギ、トリ、トカゲなど小型~大型の動物を食べます。

繁殖と成長

胎生で決まった繁殖期を持たず、妊娠すると2~3か月の妊娠期間を経て2~10子を出産します。 群れで子育てを行い、成熟するとオスは群れに留まりますが、メスは他の群れへ移動します。

子は1年半~2年で成熟し、寿命は10年ほどです。

eyecatch

サーバルキャット|耳の大きなヒョウ柄のネコ

eyecatch

ホッキョクギツネ|北極圏に生息する真っ白なキツネ

ネコ目(食肉目)の記事

eyecatch

タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)|犬の祖先

eyecatch

ユキヒョウ|雪深い山岳地帯に生息するヒョウ

eyecatch

セイウチ|巨体と大きな2本の牙が特徴

eyecatch

ジャイアントパンダ|愛くるしい外見の珍獣

eyecatch

コヨーテ|イヌとオオカミの間ぐらいの動物

eyecatch

ホッキョクギツネ|北極圏に生息する真っ白なキツネ

ネコ目(食肉目)の記事一覧HOME